映像

地獄でなぜ悪い

早稲田松竹にて園子温監督作品『地獄でなぜ悪い』を観た。 連続歯ぎしりレッツゴ~と子どもが歌う本作の広告を映画館で何度も観たが、結局映画館に行かず。去年のベスト映画に挙げている人が多くおり興味を持った。 ヤクザの抗争を映画撮影する話と聴いてい…

凶悪

早稲田松竹にて、白石和彌監督作品『凶悪』を観た。 劇場公開時、リリー・フランキー、ピエール瀧の怪演が話題になっていた。保険金殺人事件を題材にしていると聞き興味を抱いていたという事もある。 原作は「凶悪 -ある死刑囚の告発-」であり、その名の通り…

100,000年後の安全

マイケル=マドセン監督作品『100,000年後の安全』を観た。 都知事選にて脱原発が争点化した事を理由に、配給会社であるアップリンクが都知事選中のみYouTubeにて無料配信した。 当初、都知事選にて脱原発が争点になっていると聴いた時、なぜ?という思いを…

耳をすませば

近藤喜文監督作品『耳をすませば』を観た。 観るとウンザリする作品とネットで言われるのは知っているものの、それ程かという印象を持っている。 小学生の時、家族に連れられて観た記憶だとラストシーンでプロポーズするシーンが唐突で恥ずかしいなという思…

海がきこえる

望月智充監督作品『海がきこえる』を観た。 大学生位の昔の恥ずかしい話という程度の印象を持っていた。しかし物語は大学生の青年が同窓会に出席するに辺り、高校時代の思い出していくというものだった。 転校生を中心に物語が進むのだが、語り手は青年にな…

借りぐらしのアリエッティ

米林宏昌監督作品『借りぐらしのアリエッティ』を観た。 実はもっと人と小人のやりとりが多いものかと思っていた。しかし二人のやり取りは慎重に、しかし共に思いながら、というかたちで進む。 人は小人を思い行動するも小人を追い込んでしまうという状況、…

崖の上のポニョ

宮﨑駿監督作品『崖の上のポニョ』を観た。 公開当時、何かと話題になっていたが、確かに恐るべき物語だった。 高波を走るポニョのシーンは狂気だし、何だかよく判らないうちに月と地球の位置が変わり陸が海に沈み衛星が地球に落ちて行く。 君と僕の物語、つ…

コクリコ坂から

宮崎吾朗監督作品『コクリコ坂から』を観た。 少し古臭い話だと思いぼんやり眺めていた。調べてみれば1963年横浜を舞台にしているそうである。 主人公の住む下宿から見える海、学校で繰り広げられる学生寮の存続運動をぼんやりと眺めていた。 退屈な話かと思…

クロニクル

ジョシュ=トランク監督作品『クロニクル』を観た。 昨年劇場で観なかった事を後悔していたのだがレンタルショップで見掛けたので手に取った。 観終えた後、「AKIRA」っぽいなと思った。 主人公のソニー製ビデオカメラを介して繰り広げられる物語が、友人の…

もののけ姫

宮﨑駿監督作品『もののけ姫』を観た。 何となく『もののけ姫』を観たくなったのでレンタルショップで借りて来た。 このまま適当にジブリ作品を見続ける試みをしてみた。 本作公開時は映画館で観たのだが、あまり憶えていない。家族で観たと思うのだが彼らの…

47RONIN

カール=リンシュ監督作品『47RONIN』を観た。 忠臣蔵をアメリカ人が解釈した結果、ファンタジーになった。 ハーフの男は天狗の修行を受けた、天狗、出島、妖術等は割と面白いと思った。 一方、もっと好き勝手やればいいと思うのだが、忠臣蔵に対するリスペ…

『パリ、ただよう花』

ロウ=イエ監督作品『パリ、ただよう花』を観た。 冒頭、中国人女性がフランス人男性に縋っている。「私を抱いて。愛情はいらないから。」と。 フランス人男性は「たしかに中国では楽しかったが今は愛情もない。彼氏はいるのだろう。」と突き放し、宥める。 …

かぐや姫の物語

高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』を観た。かぐや姫の物語とは何だろうか。昔話として、中学、高校の古典の題材として馴染みがあるものの、詳細を思い出そうとすれば、求婚者に無理難題を吹っかけるという件は思い出せるものの、なぜかぐや姫は地球に来たの…

ゼロ・グラビティ

アルフォンソ=キュアロン監督作品『ゼロ・グラビティ』を観た。

『モダンタイムス』『ゴールデンスランバー』

伊坂幸太郎著『モダンタイムス』『ゴールデンスランバー』を読んだ。また映画『ゴールデンスランバー」も観た。 尚、『モダンタイムス』は『魔王』の続編という設定の為、『魔王』を再読した。 これらは『死神の浮力』を読み、とりあえず『ゴールデンスラン…

パシフィック・リム

ギレルモ=デル=トロ監督作品『パシフィック・リム』を観た。

ロシア映画傑作選

シネマヴェーラ渋谷「ロシア映画傑作選」にて『殺し屋』『エレジー』『ピロスマニのアラベスク』『炎628』を観た。 『殺し屋』『エレジー』『ピロスマニのアラベスク』は短編、『炎628』は長編である。

風立ちぬ

宮崎駿監督作品『風立ちぬ』を観た。 私はこの作品を観ながら虚しさ、やるせなさを感じていた。そしてその感情は、この物語で描かれる日本が戦争し敗戦を迎えるという事実から来るものだと思っていた。 しかしそれは間違いだった。

言の葉の庭

新海誠監督作品『言の葉の庭』を観た。 友人の勧めによる。もちろん気になってはいたが、敢えてこの作品を観る為に映画館へ足を運ぶという気にはならなかった。当の友人はブログにて本作への思いを語っている。本作を観ながら、私はなかなかこの物語に没入す…

ノルウェイの森

トラン=アン=ユン監督作品『ノルウェイの森』を観た。 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読み、映画になった本作を観ようと思いたった。 公開当時の感想をTwitterで観る機会はあったのだけど「直子の足が早い」、「ハイコンテクスト」、「当…

振り返るという事『横道世之介』

『横道世之介』を観た。原作吉田修一、沖田修一監督作品。

ワーカホリック『ゼロ・ダーク・サーティ』

『ゼロ・ダーク・サーティ』を観た。キャスリン=ビグロー監督作品。 同監督作品の『ハート・ロッカー』鑑賞後劇場にて。

作家性と大衆性『サマーウォーズ』

『サマーウォーズ』を観た。 とても面白かった。ああ、これ、学生時代に夏休みとかで観たら最高だろうなと思った。 そして細田守が「おおかみこどもの雨と雪」の前にこういった作品を発表していたという事が重要だったのかなと思った。 細田守の作品に対して…

熱狂の爆弾処理『ハート・ロッカー』

『ハート・ロッカー』を観た。 『ゼロ・ダーク・サーティ』が面白そうだったので監督のキャスリン=ビグローの前作である本作を観賞した。 爆弾処理班の話と聴いていたので「爆弾が爆発するまであと3秒、どうする?」というような話を想像していたのだが、そ…

過去を改変する倫理とか『時をかける少女』

細田守監督作品『時をかける少女』を観た。 細田守監督が『おおかみこどもの雨と雪』が日本アカデミー賞最優秀アニメ作品賞を受賞したという事で、という訳でもないのだが、というか『ゼロ・ダーク・サーティ』の予習の為に『ハート・ロッカー』を観ようと思…

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』

YouTubeで全話公開されている『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を観た。 押井守による攻殻機動隊は観ていたがTV版は未見だった。 映画版とパラレルな関係にある作品になり、笑い男事件に関する物語と一話完結による事件が描かれていく。 面白いのは都市郊…

触を描く『ベルセルク黄金時代篇Ⅲ 降臨』

『ベルセルク黄金時代篇Ⅲ 降臨』(原作:三浦建太郎、監督:窪岡俊之)を観た。 原作に於ける「黄金時代」篇を長編三部作で描くプロジェクトとなり、最終章である本作はグリフィス救出から触までが描かれる。 本作はガッツとキャスカの馴れ初め、それに呼応…

ネットリとした『ドライヴ』

『ドライヴ』を観た。 年末のブログ界隈で面白い映画として紹介されていたのでレンタル店から借りてきて観た。 非常に静かな映画なのだが、どのシーンもネットリとした情感に支配されており、スタイリッシュながら重々しさもある。かつB級映画っぽい雰囲気も…

加齢臭漂う『裏切りのサーカス』

『裏切りのサーカス』を観た。 年末のブログ映画好きの界隈で『裏切りのサーカス』が面白いと評判だったのでレンタル店で借りてきた。 バットマンのゴードン役の人が主人公。イギリス諜報機関「サーカス」にソ連に情報を流している幹部がいる。既に解雇され…

ももいろクローバーZから始まるUNIQLOCKの話

当ブログのアクセス数が常時あるのはUNIQLOCKについての記事である。散々映画やら漫画やら日常について俺が語ろうが美女に勝る事は無いのである。かくいう私も美しい女性が好きだ、っていうか女性が好きだ。 さてUNIQLOCKとは何か。それはユニクロが作成した…