『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』 - 眠る牛　浮かぶ睡蓮

YouTubeで全話公開されている『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を観た。
押井守による攻殻機動隊は観ていたがTV版は未見だった。
映画版とパラレルな関係にある作品になり、笑い男事件に関する物語と一話完結による事件が描かれていく。
面白いのは都市郊外の田園風景や都市生活が描かれている事である。映画のスタイリッシュな都市の描き方も好きだが、こちらの世界観も好きだ。
今回衝撃的だったのは攻殻機動隊が擁する多脚戦車タチコマである。
私は機械的な物に対する愛情やらフェティッシュなものとは割と無縁なつもりだったが、「タチコマが可愛い」という感情を否定する事は出来なかった。
個性を獲得、業務遂行の傍ら、機械が知る事が出来ない「死」の概念をワイワイとタチコマたちが議論する様子や、個性獲得によってラボ送りになる哀愁の姿。
そして攻殻機動隊の危機を知ったタチコマたちは老人ホームや工事現場から駆けつけ、死の概念に好奇心と共に散っていく。
攻殻機動隊を観終えた後、「AIBOって幾らで買えるんだっけ」と検索、既に販売していない事を知り、「ルンバでも買おうかな」と思っている。