2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年過剰に(意味を)読み込ま(め)ない音楽語り

風の歌アーティスト: GRAPEVINE出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2010/11/17メディア: CD クリック: 12回この商品を含むブログ (21件) を見る真昼のストレンジランドアーティスト: GRAPEVINE出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2011/01/19メ…

イワ嬢は「実践理性批判」を買えたのか?『ちくたくぼんぼん』第2巻

勝田文著『ちくたくぼんぼん』第2巻を読みました。 今回は断然1巻より面白く読めました。 特に今回は主人公イワ嬢が表情豊かに描かれており、著者が今まで用いなかった描写が見られます。もちろん笑いどころも多く、昭和初期の設定を活かして、サーカスやら…

代官山 UNIT〝戦狂のメリークリスマス〟

友人に誘われ、CEEPHAX ACID CREWが参加する代官山UNITの〝戦狂のメリークリスマス〟なるクラブイベントに行ってきました。 CEEPHAX ACID CREWの他にもDE DE MOUSE等も参加していましたが、CEEPHAX ACID CREWを聴くのが友人の目的なので体力温存の為、併設さ…

タクシー運転手の証言

深夜、環状7号線〜NHK〜渋谷駅前スクランブル交差点 「すいません、こんな遅い時間に。渋谷駅まで行って貰っていいですか」 「はい、かしこまりました。渋谷駅というとハチ公前でよろしいですか」 「はい、かまいません」 「それじゃ、ここだと反対方向だ…

ブコウスキーの酔いどれ紀行

チャールズ=ブコウスキー著『ブコウスキーの酔いどれ紀行』を読んだ。 ブコウスキーが故国であるドイツに赴き、そこでの出来事について語る。これはそういう紀行文である。 ただし、ドイツであってもブコウスキーは小説の時と同じように酒を飲み、煙草を吸…

7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想

城繁幸著『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』を読んだ。 著者によれば『若者はなぜ3年で仕事を辞めるのか』、『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』に続く若者をテーマとした新書とした3作目であり最終作との事である。 本書では、日本町なる場所…

高貴な方はニーチェを読まない―『プリーズ、ジーブス 第2巻』

勝田文著、原作P.G.ウッドハウス、『プリーズ、ジーヴス』第2巻を読みました。

無職有閑クラブ

友人が「良質な音楽を提供してあげる」との事だったのでクラブに行く事になる。 大衆居酒屋みたいな名前の場所でラハーンなる人物が来日凱旋。 デトロイトだ何だ知識は無いので、おとなしくしていたがスポーツマンシップに則り、ダンスフロアに入りラハーン…

散歩、つまり余暇

前職で使用していたデジタルカメラを持って散歩に出かける。 特に撮りたいものがある訳でもなく、あくまで証拠保全的な意味合いでしかカメラを使用した事は無い。 しかし、おそらくそういう理解でしかカメラを使用していないので、そのようにしか写らないと…

UNIQLOCK完結か?『UNIQLOCK MIX』

2010年11月12日付けでUNIQLOCKが『UNIQLOCK MIX』に更新されています。 MIXと冠した名前通り、今までのシリーズを網羅した映像とBGMが流れています。 時報の際も、各シリーズに登場した演出がされています。 但し、シーズン3に登場した新UNIQLOCKメンバーが…

芝生の上

空をまだら雲が覆っているものの久々の秋晴れだった。芝生の四方に「清掃作業中」の看板を立て、芝生内のゴミや石を拾いながら、ふと公園の隅に寝転がるスーツを着た男がいるのに気がついた。公園を溜まり場にしているホームレスは、清掃作業中の看板を立て…

生きる技術は名作に学べ

伊藤聡著『生きる技術は名作に学べ』を読んだ。 読んだのは今年1月になり、あっという間に読み終えた。大人気ブログ「空中キャンプ」の中の人だけあって、文章は読みやすい上に面白いし、何より名作と呼ばれる作品の感想が読めるというのが良い。 取り上げ…

Twitter社会論  新たなリアルタイム・ウェブの潮流

津田大介著『Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流』を読んだ。読んだのは去年12月位になり、内容はすっかり忘れた。話によれば、電子書籍化した際は、東浩紀の文章が掲載されているらしい。ちょっと電子書籍版が欲しい気がする。 本の内容も忘…

カラフル

『カラフル』を観た。 森絵都原作。 特に観たい訳ではなく、久し振りに友人と会い、友人がぜひ観たいというので付き合いで観た。予備知識も無し、思い入れも無し、久し振りに映画館で映画を観た。 しかし、映画が始まると、なんかこの内容、知っているなと思…

くそったれ!少年時代

チャールズ=ブコウスキー著『くそったれ!少年時代』を読んだ。 ブコウスキーの自伝小説というものらしい。自伝小説という分類がどういうものなのかは判らない。とりあえず、いつものブコウスキーの小説と同じように読んだ。そもそもブコウスキーの小説自体…

スラップスティック

カート=ヴォネガット著『スラップスティック』を読んだ。 ヴォネガットの作品は初めて読んだ。 何を説明すればいいのか判らない。というか内容も忘れている。 但し、『スラップスティック』という題名で、この本を手に取った私は、人生が『スラップスティッ…

詩人と女たち

チャールズ=ブコウスキー著『詩人と女たち』を読んだ。 ひたすらブコウスキーと思われる醜い男が酒とか競馬をしたり、文章を書きながら、代わる代わる女にモテるという話である。 なぜ醜い男がモテるのかはさっぱり判らないが、魅力的に見えるという事だと…

哲学、脳を揺さぶる オートポイエーシスの練習問題

河本英夫著『哲学、脳を揺さぶる オートポイエーシスの練習問題』を読んだ。 とはいえ、読んだのは去年の事で、2年位積読だったと思う。 すっかり内容は忘れてしまったけど、読み終わった後「読みながら自分の経験が分解されるような感覚に陥った。再読が逐…

アーキテクチャの生態系―情報環境はいかに設計されてきたか

『アーキテクチャの生態系―情報環境はいかに設計されてきたか』を読んだ。 しかし、読んだのが去年の8月13日の事らしい。もう1年間以上過ぎてしまっている。しかし私がその時読んだ感想をtwitterのサービスを利用した読書記録サービスに残している。そこに…

部屋に帰って

ここ最近、壊した携帯電話の代わりにiPhoneを購入して、以前の友人たちと連絡を取っている。やれ仕事が忙しい、海外に行っていた、関西に移り住んだ、と色々な情報が入ってくる。何だ、皆、自由に生きているなと羨ましく思う反面、自由に見えるその生活の中…

終 帰道に思う事

午後9時もまわった新宿駅西口でストリートミュージシャンが唄い、その想いを語り、それを5m離れた場所から聞く人々、ちらりと彼らを見ながら歩く人々、その中にいる自分を意識しながら、宝くじがあたらねーかなー、とか、今日の夜も松屋なのか、夜ゴハン位つ…

南米のエリゼベス=テーラー 

菊地成孔を知ったの何時だったか忘れたが、図書館のなぜか回転棚だった場所に、天野喜孝のイラストで描かれた菊地秀行という作家の作品があり、別に手に取って読んだ訳でもなく、フーンとしていたら、その作家の弟が菊地成孔で、千葉県銚子市の食堂で生まれ…

MALPASO

長田進withGRAPEVINEという名義。とりあえず買ってみた。 早速家で聴いてみたら、あれ、思ってたようなアルバムじゃねーなと思っていたら、ボーナスディスクで一曲目が奥田民生作曲の「俺の車」だった。もちろんこの曲も良くて、奥田民生って良いんだなーと…

『葬送 平野啓一郎が選ぶ”ショパンの真骨頂”』 『ショパン 伝説のラスト・コンサート in Paris』

クラシックに興味があるのかと言えば、自分でも果たして興味があると声を大にしていえるのかと言えば、そうでもなく、なぜか家にあったクラシック全集を少し聴いて、そんな自分に満足したりする程度で、熱心な訳ではない。 とはいえ昨今は、漫画やら小説でク…

KikUUiki

サカナクションのアルバム『KikUUiki』を聴く。 最近は別段適当に音楽を聴いていて、iTunesからGRAPEVINEのカップリング曲を購入してみたり、その前だとフジファブリックの志村正彦が急逝した時、『CHRONICLE』を買ったりした程度。ネットを巡回していたらサ…

序 泳いで、葬って、茨の道を車で伝い、南米へ

さっき、家のラジカセが壊れた。テレビも無い、ラジオもない、ネットにのみつながった、アパートの一室には、外から聞こえる新築一戸建ての家族の団欒と隣室から聞こえる旦那を罵る奥さんの声、環七から聞こえるバイクのマフラー音とトラックの急ブレーキ音…

日本の殺人

河合幹雄著『日本の殺人』を読んだ。 日本の殺人事件をデータから解説しており感情論ではない丁寧な説明がなされている。そこから浮かび上がる日本の殺人事件の実態や捜査、刑務所での生活、そして出所後の生活についてまで細かく書かれている。特に法律によ…

日本の難点

宮台真司著『日本の難点』を読んだ。 宮台真司の本を読んだのはこれが初めてだ。友人が宮台真司の本をよく読んでいるとのことだったので、『日本の難点』は読んだ方が良いかのと質問したところ、今回の本は宮台真司初心者の人も読みやすいし、入門書として読…

ニッポンの思想

佐々木敦著『ニッポンの思想』を読んだ。 著者である佐々木敦は私にとって文化系トークラジオLifeのサブパーソナリティでお馴染みの存在だ。佐々木敦の経歴を見ると映画や音楽、舞台、小説等の批評や自ら雑誌を発行したり私塾を開いていたりと活動の幅広さに…

『白痴』 『未成年』

ドストエフスキー著『白痴』『未成年』を読んだ。 ドストエフスキーの五大長編を読み終えようと思い、この二冊を読むことにした。私は『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』の中では『悪霊』が好きである。聖書に書かれているレギオンになぞられた登場人…