2024年6月の音楽

Mabe Fratti『Pies sobre la tierra』


グアテマラ出身メキシコ在住のチェロ奏者のアルバム。
直近のアルバムも視聴したところ良かったので継続して聴いていくと思う。

2024年5月の音楽

claire rousay『sentiment』


アンビエントや実験音楽の作品を発表している音楽家のギター・ボーカル作品。
アンビエント作品のようなダウナーさがあり、ボンヤリとして聴き流していた。しかしながら、楽曲1つずつに耳を傾けて、ギター・ボーカル作品だと認識するに至る。
表現形式を変える理由は形式を変えることでしか表現できないものがあるためだ。
音楽家はアンビエント作品からギター・ボーカル作品に表現形式を変えることで、声とギターを鳴らすという触覚や身体性を得る。

Brothertiger『Fundamentals, Vol. V』


Gagarin『Komorebi』


Lisa Lerkenfeldt『Suite For The Drains』


Prince Istari『Meets Erik Satie Inna Heavy Dub Encounter』


ダブ音楽家によるエリック=サティの編曲。
エリック=サティのダブによる編曲のユーモアが刺々しい気分を和らげてくれる。

ロックマンX

『ロックマンXアニバーサリーコレクション』より「ロックマンX」をYouTubeのRTA等の動画に感化されて再プレイ。

過去にプレイして全ての実績を解除済み。

8ボスのステージはボスの倒す順序で変化がある。スパーク・マンドリラーのステージはストーム・イーグリードのステージをクリアすると変化があり、変化が無いと難易度が高い。

シグマステージ1の序盤で落下死が頻発した。原因はダッシュジャンプの失敗。コントローラーはXbox360を使用しており、チャージショットを溜めてダッシュするため、ダッシュボタンはLBに割り振っている。これがタイミングよく押せない。SFC版のコントローラーではボタンの割り振りを変更しなくてもできた。しかし、どのようにボタンを押していたのか思い出せない。コントローラーが人間工学的に大きくなった弊害だろう。

波動拳は取得せずにボスキャラの弱点を突きながら攻略。シグマステージはヴァヴァとベルガーダー、ウルフシグマ以外の弱点を失念したため、チャージショットで倒す。D-REXが強かった。ベルガーダーは弱点を突くと弱かった。ウルフシグマは最も強かった。

ネット上で色々とボスキャラの画像等を眺めたところ、ブーメル・クワンガーが格好良いと思った。

序盤のハイウェイステージから見える鋭角なビル群。機械化されたステージに現れるのはメカニロイドやレプリロイド。人の姿は全く見えない。ロックマンXは子供だった私の未来のイメージを確立させた作品だ。

超人ナイチンゲール/中動態の世界

特集ワイド:ケアって何だろう? 説明できないものを体験できる本「ひらく」シリーズ 医学書院の編集者、白石正明さんに聞く | 毎日新聞
人生8割は偶然 白石正明さん、因果の呪い解く「ケア」の哲学/上 | 毎日新聞
自分より周りを変える方が豊か 白石正明さんと迫るケアの核心/下 | 毎日新聞


医学書院のシリーズ「ケアをひらく」より栗原康『超人ナイチンゲール』と國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』を読んだ。
Twitterを辞める直前、人文系のアカウントがケアを話題にしている時期が多くあった。当時、積極的に話題を追う気力は無かった。しかしながら、上記記事を読み興味を持つに至った。

栗原康『超人ナイチンゲール』

ナイチンゲールについての知識が全く無かった。
著者はアナキズム研究者になり、ネット上等の執筆記事を読んでいたものの、単著を読んだことは無かった。
著者独特の口語調に近い文体はリズミカルで先を読ませる。

一般的にナイチンゲールは看護師、合理主義者の面が強調される一方、本書は神秘主義者の面にフォーカスした評伝になっているという*1
そもそも、ナイチンゲールの看護師としての活動はクリミア戦争(1853年~1856年)のみになり、イギリスに帰国後はクリミア戦争に関して統計学を用いて陸軍の医療改革、病院の設計をしたという。しかし、その行動の源泉は神秘主義になり、実際にそういった記録が残っているという。

國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』

第16回小林秀雄賞と紀伊國屋じんぶん大賞2018を受賞している。
平易な筆致が優しく、ゴールデンウィーク後半を掛けて読み切ったことは、随分と哲学書から離れていた身に自信をもたらしてくれた。
それでも議論の流れは追うことが精一杯のところも多かった。

中動態は哲学的な観点からこれまでも顧みられてきた。
現在の能動態と受動態の対立関係は、以前は能動態と中動態の対立関係になり、中動態から派生した受動態がその後に中動態と置き換わった。
本書はフランスの言語学者エミール=パンヴェニストの中動態の定義「能動では動詞は主語から出発して、主語の外で完遂する過程を指し示している。これに対する態である中動では、動詞は主語がその座となるような過程を表している。つまり、主語は過程の内部にある」「主語はその過程の行為者であって、同時にその中心である。主語[主体]は、主語のなかで成し遂げられる何ごとか―生まれる、眠る、寝ている、想像する、成長する、等々―を成し遂げる。そしてその主語は、まさしく自らが動作主〔agent〕である過程の内部にいる」を採用している。
パンヴェニストはサンスクリット語、ギリシャ語、ラテン語、アヴェスタ語に共通する能動態のみの動詞と中動態のみの動詞をピックアップして比較している。ここで能動態のみの動詞は「曲げる」や「与える」、意外に思われるところだと「在る」や「生きる」になる。一方、中動態のみの動詞は上記の定義でピックアップされているものや「死ぬ」「ついて行く、続いてくる」になる。
本書ではここから更に能動態と中動態について考察が続きスピノザ哲学に至る。
能動/すると受動/されるの対立ではなく、刺激を受けて変化し、この変化の影響を受けている、特徴ある個人の行為や思考。これは能動や受動という責任のあり方では捉えられないものになる。

本書の参考文献からのピックアップ。

  • 國分功一郎『スピノザの方法』
  • 國分功一郎『暇と退屈の倫理学』
  • 國分功一郎『原子力時代における哲学』
  • ハンナ=アレント『精神の生活』
  • ハンナ=アレント『革命について』
  • 萱野稔人『国家とはなにか』
  • カール=マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』
  • ハーマン=メルヴィル『ビリー・バッド』

響け!ユーフォニアム(第1~2期)/ザ・ロック

響け!ユーフォニアム(第1~2期)

友人と共に鑑賞。高校時代を思い出しながら非常に楽しく観た。
部活動の顧問の滝先生の生徒に任せるという言葉の下に全国大会を目指すという重大な決断が生徒の話し合いの場を持たずに安易な多数決で決定したことに呆れてしまった。もしかしたら部活動の方針を生徒が決める機会を得られるだけ現代的ではあるのかもしれない。その後に滝自身もトランペットのソロパートの奏者を選ぶ際、生徒による多数決で決定を試みるが、結果的に多数決が機能していない。その後に本作を鑑賞するなかで顧問の滝もまた教師として未熟であり、生徒と同様に成長することを知ったものの、教師と生徒という非対称性な関係から、前半は滝の言動がいちいち気になってしょうがなかった。

ザ・ロック

友人の勧めで観た。娯楽作品として気楽に観た。
マイケル=ベイ監督、ショーン=コネリー、ニコラス=ケイジ出演。
アルカトラズ島の地下が程々に金の掛かったテーマパークになっていた。
おそらく問題は敵側の兵士たちの問答にあるように、国のために戦う兵士なのか傭兵なのかということなのだと思う。

ザ・ロック(字幕版)

ザ・ロック(字幕版)

  • ショーン・コネリー
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2024年4月の音楽

MINING『Chimet』


Octavia Jessica『Manifolds』/ Laurel Halo『Octavia』


Portraits GRM レーベルの2アルバム収録版。

Jasmine Wood『Piano Reverb』

アンタッチャブル/乱

下記の他、たそがれ清兵衛、隠し剣鬼の爪、スター・ウォーズシリーズ(エピソード1~6)を鑑賞した。
また、友人の勧めで「響け!ユーフォニアム」を二期の途中まで観た。

アンタッチャブル

ネスが裁判所で紙マッチを確認する際のカメラワークが良い。駅出入口の人々の交錯は古典的と思いつつ新鮮。

乱

  • 仲代達矢
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仲代達矢演じる大殿が幽鬼の如く地獄と化した現世を彷徨う。

web小説の読書記録/『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』

新巻へもん 著『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』を読んだ。第6回カクヨムWeb小説コンテスト「異世界ファンタジー部門」大賞受賞。完結済みの作品。
休日に仕事がやりたくないところ、SNSの漫画広告を見掛けて、何となく原作を一気読みする流れだった。
題名の通りの展開の他、ハーレム、実は主人公が歴史から消された有力者の後継者だと示唆される等、きっちりお約束を詰め込んだテンポの良い作品。
kakuyomu.jp

『ドラゴンボール』と『葬送のフリーレン』の投げキッス

鳥山明の急逝を受け『ドラゴンボール』を読み直した。わかりやすい絵、テンポの良い展開が傑作だと思う。そんななか、コメディリリーフとして登場する世界征服を目論むピラフ一味のピラフがブルマに対して投げキッスをするシーンがあった。ピラフ一味は投げキッスをエッチなことと表現していた。この一連のシーンで思い出すのは『葬送のフリーレン』の主人公フリーレンが僧侶ザインをパーティーに勧誘する際の投げキッスである。こちらもフリーレンの投げキッスをエッチなことと表現していた。投げキッスをエッチなことと表現した初出が『ドラゴンボール』かは不明になるものの、フリーレンの投げキッスはピラフの投げキッスへのオマージュではないかと思われる。また更に言えば、ピラフ一味は3人(ピラフ、シュウ、マイ)とフリーレンパーティー(フリーレン、フェルン、シュタルク)の人数も一致しており、コメディパートそのものを参考にしている可能性がある。

2024年3月24日/過去の再生

音楽を再生をランダムにすると懐かしい楽曲が流れる。今の趣味とはかけ離れた、面白くない、もう聞きたくもない楽曲だ。だからこそ、その楽曲に聴き入ってしまう。以前の自分はそこに何を聴き取っていたのか。何を楽しんでいたのか。音の連なりと共に脳裏をよぎる言葉にできない物事。音楽はitunesで管理しており、古い楽曲はダウンロードを指定していないはずだ。でもコンピューターは賢いから、選択した楽曲はダウンロードするけれども、削除していない楽曲はそのままになっている。コンピューターと人は異なる。人の認知は愚かだから、選んだものがあれば、選ばなかったものが無くなると思い込んでいるのだ。かくしてコンピューターは人の思いも流行も気にすることなく、平然と過去を再生するのだった。なお、タイトルの日付以後はAIが作成したものになる。

Stardew Valley/2年目

Stardew Valleyを始め、ゲーム内時間でⅠ年が経過した。
現在のプレイ時間は56.6時間で2年目の夏の4日目を迎えている。

公民館の畜産品のバンドルをクリアすべく1年目の冬の終わりから鳥小屋と家畜小屋を新設した。2年目の春に入り、動物の育て方を調べて育成を開始したところ、金策が捗るようになった。現在はデラックス家畜小屋、大型の小屋までグレードアップし、行商人から購入したアイテム等も使用して畜産品のバンドルを達成した。

DARK SOULS Ⅲ/(友人が)冷たい谷のボルドを撃破

DARK SOULS Ⅲのプレイを開始後、灰の審判者グンダの撃破後に放置していた。
このところ、自宅に友人が出入りをするようになり、この友人はフロム・ソフトウェアのエルデンリングをクリアしていた。
直近、フロム・ソフトウェアがエルデンリングの新作DLC版の情報を公開、友人と同作を話題にしていたところ、話の流れで本作をプレイすることになった。

ニューゲームを開始し、灰の審判者グンダと戦い、敗北を喫した。友人とプレイを交代したところ、友人は初プレイで灰の審判者グンダを撃破した。これは上手いのでは無いだろうか。友人はそのままプレイを続け、ロスリック城に入り、冷たい谷のボルドと何度か戦って撃破した。友人はプレイが面白くなったらしく、改めてニューゲームからプレイをやり直していた。

友人曰くエルデンリングを比較すると操作が少しモッサリしているらしい。DARK SOULS REMASTEREDをプレイした私から言わせれば、DARK SOULS Ⅲは操作の反応が良すぎる位である。

今後はおそらく友人が本作のプレイを進めるかもしれない。

Stardew Valley/プレイ開始

Stardew Valleyを始めた。
プレイ開始は2024年1月21日。
現在のプレイ時間は28.8時間で1年目の秋の21日目を迎えている。

ゲームの中まで急ぐ必要は無いと思い、特に何も調べずにプレイを開始し、都度ネットで調べている。

最初は釣りのやり方がわからずに困惑した。未だに釣り餌を使用して釣りをする方法がわからない。

鉱山の最下層120階に到達した。

2024年1月の音楽

Shuta Hiraki & Shuma Ando『idiorrythmie』


Grace Cathedral Park『Grace Cathedral Park』


Shuta Hiraki『9⁰ (5)』


slowerpace 音楽『Monologue [remastered]』