2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

落下の王国

『落下の王国』を観てきた。 『ザ・セル』の監督作品だということで興味を持った。『ザ・セル』の美しくもグロテスク、醜くも麗しい、衣装やセットの映像に魅入られたからだ。とはいえ物語の気持ち悪さも相まり、果たしてこれを「美しい」と形容していいもの…

新潮12月号『すっとこどっこいしょ。』『母性のディストピア―ポスト戦後の想像力』

新潮12月号において連載中の宇野常寛『母性のディストピア―ポスト戦後の想像力』を読む。『ゼロ年代の想像力』ではかなりの割合において母性について語られていた。正直、母性がどうしてこうまでしつこく語られるのかと疑問に思った。なのでそれがどのように…

「新潮」9月号を読む。

現在ネット界隈で話題になっている水村美苗の評論『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』を読んでみようと図書館にいき「新潮」掲載号を手に取った。目次で掲載ページを確認していると、『日本語が亡びるとき』の後に前田塁による平野啓一郎の『決壊』につ…

サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権益批判が若者を追い込む

鈴木謙介著『サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権益批判が若者を追い込む』を読んだ。 TBSラジオの『文化系トークラジオLife』を聴くようになり、そのメインパーソナリティである社会学者鈴木謙介通称charlieの考えに触れがら、彼の一つまとまった考えを…

UNIQLO SHOW WINDOW

UNIQLOが「UNIQLO SHOW WINDOW」なるスクリーンセイバーを配布したようである。UNIQLOはこれを自社メディアとして考えているらしい。このスクリーンセイバーからUNIQLOのwebサイトのコンテンツに簡単にアクセスできるようにするということ、つまりUNIQLOCKが…

イントゥ・ザ・ワイルド

『イントゥ・ザ・ワイルド』を観てきた。 他の映画を観にいった時、予告を眺めながら「この映画は観にいかないだろうな」と見当をよくつけている*1。『イントゥ・ザ・ワイルド』もそう見当をつけていた作品である。理由はいわゆる「自分探し」を連想させるも…

UNIQLOCK 第4弾「ヒートテック編」 その後

UNIQLOCK「ヒートテック編」が公開されて少し経ちました。この数日でそれなりに新しい情報が入ってきました。 まず撮影場所ですが、幕張メッセだそうです(『身の回り4畳半近辺の日記』を参照させていただきました)。幕張メッセはCOUNTDOWN JAPAN 07/08で行…

『かわたれの街』『しゃべれどもしゃべれども』

勝田文著『かわたれの街』『しゃべれどもしゃべれども』(原作佐藤多佳子)を読んだ。 勝田文の漫画は基本的に大好きであり『あのこにもらった音楽』『あいびき』『Daddy Long Legs』とほとんど読んできている。勝田文の魅力は著者自身が認めるように適当で…