ネットリとした『ドライヴ』

『ドライヴ』を観た。
年末のブログ界隈で面白い映画として紹介されていたのでレンタル店から借りてきて観た。
非常に静かな映画なのだが、どのシーンもネットリとした情感に支配されており、スタイリッシュながら重々しさもある。かつB級映画っぽい雰囲気もあるから堪らない。
水かと思い触れたらベトつく砂糖水、そんな映画だった。
昼は自動車修理工場、たまにスタントマンの仕事をする男、しかし夜は運び屋を請け負っている。
たまたま知り合った隣人の女性と親しくなるが、女性の夫は刑務所に服役していた。そして女性の夫が服役を終え帰ってきた時、物語が動き出す。
主人公がトンカチで指を無駄なく叩きつけたり、顔面を潰したりするのだけど「普通の男が相手を恐れて振るう暴力」が判るように描写されている。こういう暴力の描き方は好き。
とまぁ、そういう事よりこの映画は先に説明した映像のネットリ感にぜひとも触れていただきたいと思う。


ドライヴ [DVD]

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