2023年1月9日/国際情勢

2022年の出来事
2022年の日本 - Wikipedia

年末年始に2022年を振り返ろうと思い、上記のリンク先を読み、更にロシアのウクライナ侵攻に伴うブチャの虐殺の記事を読んだところ、個人的な2022年を振り返ったところでどうにもならないという気分になった。
そして、昔見たテレビ番組を思い出すことになる。民主主義を確立するために一時的であれ強力な指導者を求めた結果、民主主義から遠ざかってしまう。その帰結が現在のロシアになるのだろう。ここから得られる教訓は民主主義を維持するためには一時でも権力は他者に委ねてはいけないということだ*1
また、ロシアのウクライナ侵攻による国際秩序の乱れが更に波及するのでは無いかという不安もある。具体的にはロシア、中国、北朝鮮の動向や中国と台湾の関係が挙げられるだろう。世界的なコロナウイルスの流行やウクライナのロシア侵攻等による秩序の乱れは、世界史で学んだ世界大戦前の国際情勢を想起させ、非常に憂鬱になる。安全保障の専門家がSNSで平和とは戦争と戦争の間にある相対的なものだと説明しており、なるほどと思った。
本記事を書くにあたり、以下の2022年の外交白書をつまみ読みした。
www.mofa.go.jp

*1:ここで、翻って日本はどうだということになるのだが、この場でそこまで考える余裕は無い。

2022年の漫画

2022年に読んだ漫画は以下の通りになる。
こうやって並べるとファンタジーが多いと思う。

猪熊ことり『婚活バトルフィールド37』1~2巻

トイアンナ氏がTwitterで勧めていたことをきっかけに読んだ。題名や表紙が良い。題名の通り、婚活が物語の軸になっている。身につまされることがあるものの、主人公のユーモアやたくましさが読んでいて清々しい。

アサイ『木根さんの1人でキネマ』 9巻

8巻は裁判映画、シン・エヴェンゲリヲン劇場版、ハリー・ポッターシリーズ等が話題になる。

絹田村子『数学であそぼ。』1~8巻

京都の名門、吉田大学理学部に入学した驚異の記憶力を持つ秀才の横辺は、大学の高度な数学を理解できず挫折、留年の果てに友人たちの協力を得て数学に向き合って行く。本編では大学院に進学するところまで進んでいる。主人公の数学に悪戦苦闘する様子が面白い。また、同級生たちが鋭いツッコミや失敗が面白い。同級生の世見子の恋愛話が割りと好き。

川原正敏(原作)、甲斐とうしろう(漫画)『修羅の紋』4~5巻

オーリンの試練を終えたムツ。仲間とはぐれて傭兵国家スッパァレタに辿り着く。ムツとファングとビミは入隊試験を受け、兵たちとの戦いを始める…初読した際はちょっとスベってないかと思ったものの、陸奥の業と性格を絡めて面白くなっている。

山田鐘人(原作)、アベツカサ(漫画) 『葬送のフリーレン』7~9巻

主に魔法使いの一級試験の終盤、一級魔法使いゲナウとメトーデとの北部高原の魔族討伐、七崩賢の黄金郷のマハトとの戦いが描かれる。一級試験で出会ったゲナウ、メトーデ、エーデル、デンケンが再登場。その他の単話もしみじみ良い。

wako『サチコと神ねこ様』7巻

サチコの検診と子宮筋腫の発覚、産婦人科医冨岡先生が登場。また、サチコを心配する神ねこ様が尾崎を訪ね、神様になった経緯が明かされる。

藤本タツキ『ルックバック』『さよなら絵梨』

短編。今更読んで衝撃を受けた。未読の人はまず『ルックバック』から読んで欲しい。

三浦建太郎『ベルセルク』40~41巻

作者の死後、作品が継続されることになった。今後も続刊を楽しみに待ちたい。

サライネス『ストロベリー』

サライネスの旧作を読む。完結済み。

ナガノ『MOGUMOGU食べ歩きくま』1巻

Twitterで公開され、アニメも放送されている『ちいかわ』にハマっている。そこで、その他の作品を読もうと思い、本書を手に取った。自分で作った弁当を山頂で食べたいと思い、二度目の高尾山の登頂を目指すあたり、非常に凝り性な作者だと思った。

サライネス『誰も知らんがな』1巻

サライネスの最新作。東京の高級ホテルで働いていた主人公が実家の旅館を継ぐ話。やはり、作者が描くどこか気の抜けたユーモアは唯一無二だと思う。

松尾諭(原作)、勝田文(漫画)『拾われた男』上下巻

松尾諭の自伝『拾われた男』の勝田文による漫画。完結済み。松尾諭が事務所に所属する経緯の偶然さ等に驚嘆した。また、兄との関係等、皆、色々と背負って生きているのだとしみじみと判る。なお、私は勝田文の作品がとても好きなので今後も新作を待ちたいと思っている。

カミムラ晋作『黒と誠~本の雑誌を創った男たち~』1巻

本の雑誌社の創立等に関わった椎名誠と目黒考二を主人公にした漫画。椎名誠の自伝的作品等で本の雑誌社の創立等に関してざっくりと把握していたものの、本書は椎名誠や目黒考二の著書や取材を下に、二人の出会いやその後の関係性が明らかにされていて面白い。

岩本ナオ『マロニエ王国の七人の騎士』7巻

七人の騎士の一人ハラペコと料理人コレットの運命や如何に。また、宰相の甥であるジャスティス君の成長が嬉しい。今後、七人の騎士の一人である獣使いが再登場するのだろうか?

2022年12月21日/走りながら考える

『DARK SOULS REMASTERED』をプレイしている。楔石の原盤を手に入れるため、飛竜の谷から小ロンド遺跡のマラソンを実施。竜のウロコが割りと落ち、黒竜の大剣は最大強化するに至る。楔石の原盤は出ないと思いつつ、1個落ち、時間をおいてまた1個出た。かくして、結晶及び雷派生の最大強化の実績を解除するに至る。そして赤楔石の原盤を手に入れるため、混沌の廃都のマラソンを実施。これがなかなか落ちない。今回のマラソンは帰還の骨片を使用しているため、何回マラソンを実施したかが判る。少なくとも20回マラソンを実施したものの、赤楔石の原盤は落ちない。赤楔石の塊、稀に白楔石の塊が落ちる。仕方が無いため、魔法発生の最大強化の実績を解除する。残るは武器派生最大強化の実績は混沌派生のみ。果たしていつ赤楔石の原盤が落ちるのだろうか?

上述の通り、ひたすらゲームの中で同じ行動を繰り返している。正に機械的な動きである。ただの作業でしかない訳だが、意外にずっと続けていると妙な気持ち良さのもののような感じ始めた。作業に没頭して何も考えないことの効果なのか、時間を消費していくことの快感なのかもしれない。そして、これは自分がシステムや仕組みの一部になることの喜びなのではないか等とも思う。

2022年12月19日/推し

『DARK SOULS REMASTERED』をプレイしている。炎強化による最高の武器の実績を解除する。しかしながら、楔石の原盤、赤楔石の原盤が無ければ、雷、結晶、混沌武器の実績を解除できない。仕方無く、イザリスの廃都と飛竜の谷から小ロンド遺跡を走る。しかし、楔石の塊くらいしかドロップしない。なお、ダークレイスからダークハンドは手に入れた。

ジャンプのHUNTER×HUNTERの連載を読んでいる。どうやら敵がアイドルの話をしている。箱推しといった言葉は調べて知った。その後に日常会話でも聞くことがあり、知らない世界は沢山あるなと思った。

2022年12月16日/深淵の主の撃破

『DARK SOULS REMASTERED』をプレイしている。DLCエリアはウーラシール市街から深淵の穴へ進む。アルヴィナに導かれてショートカットを作成、その後に小さなシフを見つけるに至る。そして深淵の主マヌスと対峙する。黒竜カラミットを倒した今、挑戦には慣れている…等と思うものの、ローリングによる回避のタイミングを覚えるのに時間が掛かる。特に叩きつけのタイミングが見事に合わない。ようやく敵のHPを削れるようになったところで魔法の回避が間に合わない。軽めのローリングができる程度に防御力を高めたところ、生存率が高まった。しかし、距離感を誤ると魔法攻撃に当たってしまう。しかし、度重なる戦いで攻撃のタイミングを掴み、2022年12月16日、深淵の主マヌスを倒すことに成功する。正直、攻撃パターンの全て見切った訳では無い。しかし、ある程度の攻撃力と敵の攻撃が単調になると言う状況が発生し、どうにかなってしまった。残るボスは陰の太陽グウィンドリンと薪の王グウィンのみ。なお、最初の火の炉で遂に黒騎士の斧槍を入手、黒騎士シリーズの武器で未入手は黒騎士の大斧のみ。また、スモウハンマーも作成してみた。後は武器の強化アイテムを集めて、適当なタイミングで残りのボスに挑むことになりそうだ。

岩本ナオ「マロニエ王国の七人の騎士」7巻を読む。ハラペコ編が怒涛の展開を迎えており、キャラの個性と成長が嬉しい。また、続刊が待ち遠しい終わり方をする。なお、見開きページが魅力的なのでスマホで読む時は適宜横にして読んだ方が良い。

2022年12月14日/騎士の撃破

『DARK SOULS REMASTERED』をプレイしている。DLCエリアに入り、王家の森庭にて、大量の敵に吹き飛ばされるわ、ショートカットに気が付かないわと振り回される。そして騎士アルトリウスと戦う。以外に隙が多く、ローリングのタイミングも合いやすいのだが、回復の判断や連続攻撃が見定められず、ツヴァイヘンダーで体力を半分まで追い詰めるものの、倒すには至らない。数度の戦いを繰り返し、2022年12月4日、騎士アルトリウスを撃破する。その後、ウーラシール市街に入り、慎重に戦うものの、上から飛んできた魔法攻撃であっさり死に至る、やはり、死にゲーである。

2022年12月11日/聖獣の撃破

『DARK SOULS REMASTERED』をプレイしている。DLCエリアをプレイするにあたり、武器の入手や強化をすることにした。まず、クラーグの魔剣を作った。攻撃時のエフェクトが格好良い。実用面ではうごめく腐肉(スライム)を倒す時にしか使用していない。また、脳筋ビルドのため、デーモンの大斧、古龍の大剣、竜王の大斧の強化を開始した。しかしながら、どれも重くて使える気がしない。デーモンの大斧を最大強化したものの、古竜の大剣と竜王の大斧を適当に強化していたら、強化に必要な竜のウロコが足りなくなったので、当座は古竜の大剣を最大強化を目指して、飛竜の谷の雷の飛竜を倒して行こうと思う。また、最初の火の炉に入り、黒騎士の大剣を手に入れたものの、黒騎士の大斧と黒騎士の斧槍が手に入らない。そういえばスモウハンマーも使ってみたいんだよな…等と考えていたら、作業に飽きてしまう心配が出て来たため、DLCエリアに入り、2022年12月11日、霊廟の聖獣と戦う。ツヴァイヘンダー両手持ちで挑んだ。正直、動画で攻撃パターンを把握していたこともあり、尻尾切りを含めて初見で倒すことに成功した。もしかして、この調子だとボス自体は楽に倒して行けるのではないかと調子に乗りつつ、冷静に戦闘を振り返ると、聖獣の斜め過りの光弾に被弾しており、トリッキーな動きには対応できた訳ではない。勝因は広いエリアで聖獣の攻撃毎に間があったためだと思われる。

ジョナサン=ゴットシャル「ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する」を読んだ。物語の力といった場合、大抵は良い面を指すものと思われるが、昨今の世の中は正に物語の力によって陰謀論ははびこっているように思える。切り取られた文脈、加工の有無も不明な画像からの憶測からの論理の飛躍、SNS上で良く見掛ける風景ではある。こういったものを見るたびに高校生の時、国語の教師から国語力とは、与えられた文脈等から物語を創造する力であり、根拠の無い憶測から物語を作り出すことは妄想でしか無いと言う趣旨の指摘を思い出す。しかし、いざ、小説等について人と話して見ると、物語は自由に解釈して良いと思っていることが多く、誤読も多い。もちろん、解釈の余地が残されている部分もあろうが、フィクションでも一定の方向性や筋を理解する必要はあるだろう。また、陰謀論はまるでフィクションを解釈するように現実を扱ってしまっているのではないかと思う。さて、本書は人は物語によって物事を理解する性質がある都合上、物語の影響から抜け出すことができないことを指摘したものである。特にプラトンの「国家」が引用されており、詩人(物語の語り手)の影響を排し、また利用していたことが語られる。そんなことはすっかり忘れており、改めて新訳の「国家」でも読んでみようかと思った。また、映画、小説、漫画、ゲームを嗜み、現実逃避を図る自分は一体何なのだろうと改めて考えることになった。なお、答えは出ていない。

DARK SOULS REMASTERED - Switch

DARK SOULS REMASTERED - Switch

  • フロムソフトウェア
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2022年11月27日/混沌

『DARK SOULS REMASTERED』をプレイしている。2022年11月26日にデーモン遺跡に入り、爛れ続けるもの、デーモンの炎司祭、百足のデーモンを倒す。2022年11月27日に混沌の廃都イザリスに入り、ジークマイヤーと共闘する。また、亡者化した太陽の騎士ソラールとトゲの騎士カークも倒す。そして、延々と挑戦を続け、混沌の苗床を倒した。その後、イザリスで手に入れた太陽虫を使用して地下墓地と巨人墓場にてアイテム回収と鍛冶屋バモスのイベントを終える。また、灰の湖に赴き、ジークマイヤーの死を見届け、大樹のうつろのアイテム回収を行い、城下不死教区にてレアが死んだらしいことを知る。今回は混沌の苗床に勝機が見出だせず、かなり苦戦した。また、ぼんやりと把握していたものの、NPCたちの最後に救いが無い。火継の祭祀場に残るのがペトルス、ハッチ、グリッグスとは…人は大志を抱かないほうが生き残るのかもしれない。

HUNTER×HUNTERの連載を再開を機にジャンプを購読している。また、単行本を最初から読み直したところ、カキンはゴンがグリードアイランドを攻略後、アカンパニーを使用してカイトと再開を果たした場所だった。また、カミムラ晋作「黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~」第1巻と猪熊ことり「婚活バトルフィールド37」第2巻を読む。「黒と誠」は本の雑誌を作った椎名誠と目黒考二が主人公の漫画である。「婚活バトルフィールド37」は青島の笑顔が全部持っていったと言いたいところだが、主人公の「セックスレスで5人も子どもできるんだ……」から始まる誰もが一度は考える「あの時もしも~していたら」も捨て難い。

仕事の合間に喫茶店に赴いたところ、2店連続でKeith Jarrett「The Melody At Night, With You」が流れていた。日中の間の空いた時間に丁度良い音楽ということなのだろう。音の間の余韻に浸る。

全裸中年男性

Twitterで見受けられる全裸中年男性ネタが面白く自作してみた。しかしながら、途中余りにも仕事が嫌、全裸は下品かと考え、仕事を辞めたい中年の慟哭となってしまった。

「俺が犯人だッ‼︎」
中年男性はその場で一糸纏わぬ姿になると自分の首根っこを右手で掴みながら警察署の正面玄関に向かって走り出した。立番の新人警官である眞鍋巡査は血走った目で腰のニューナンプを取り出して全裸中年男性に向けて構えた…


「労働から解放されたいッ」
路上で正拳突きを繰り返す中年男性、その首筋の油汗には加齢臭、吐息には昨日のストロングゼロの残り香が漂う。「へやっ、へやっ、労働から解放されたい〜」往来の人々はさっさと仕事を辞めろよと毒づきながら涙を流す中年男性から距離を置いたのだった。


「労働に抗議するッ!」
中年男性は日経新聞社屋に現れた‼︎
日経新聞社は経団連社屋が繋がっている、ここで労働に抗議するんだ。しかしながら、哀れ中年男性は警備員に路上に組み伏せられ泡を食うのだった。


「俺が労働だッ!」
人々の往来の中、その場に蹲って号泣する中年男性。しかし、誰にも彼に声を掛けられることはない。通報を受けた警察に排除される中年男性なのであった。


「労働讃歌、労働参加、労働強制参加、労働強制惨禍〜」
見るに堪えない拙い踊りを疲労する中年男性、夢中で踊る一時の快感に溺れるのも束の間、ストレスによるドカ食いでこさえた体重で膝折れを起こしてその場に倒れるのであった。

2022年11月3日/積まれたものたち

将来やら何やらを考えた時、残された時間は有効に、自分の好きなことを優先すべきなのだろうと思うものの、実際のところ、無駄に浪費していくばかり、とにかく思った時にやるべきなのだと自分を諭しつつ、落ち着いた時に等と先送りしてしまう。また、流行に気を取られて、知らぬ間にやるべきことを見失ってしまう。年齢的な問題なのか、継続して物事に取り組む意欲の低下を感じなくも無い。概して仕事に労力が割かれることが問題だと思うのだが、仕事を辞める金銭的余裕はあるはずがない。

「シン・ウルトラマン」を観るにあたって視聴を開始した「ウルトラマン」と「ウルトラQ」を8月に観終える。「シン・ウルトラマン」の元ネタを参照するのではあれば、「ウルトラマン」だけでなく「ウルトラQ」も観る必要があった。ただし、「ウルトラQ」の話の順序は一部を除き、オムニバス形式なので、適当な順番で観ても問題無いと思われる。
「ウルトラマン」にしろ「シン・ウルトラマン」にしろ、生命を授受するシーンがある。生命を取り扱う、それは神の所業であり、ウルトラマンという宇宙人が神に相当することが判る。巨大なものが神足り得るという発想はどこからと考えると、仏像等をすぐに連想できる。そういえば、「風の谷のナウシカ」に登場する人型の巨大兵器は巨神兵として神の名が与えられている。また、ゴジラもその名称の由来は島の伝説であり、英語表記ではGODZILLAと神の名が与えられている。
ゴジラといえば、最近、ゴジラ第一作の脚本家である香山滋の小説「ゴジラ」を手に入れた。これを機にマイケル=クライトン「ジュラシック・パーク」、アニメ版「GODZILLA」のノベライズ、円城塔「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」を一気読みする計画がある。なお、「ゴジラ S.P<シンギュラポイント>」のアニメは観ていない。

以前、ひたすら表示されるインターネット広告の誘惑に負け、暗殺者を描いた「ファブル」を読んだ。そして、その後に岡田准一主演が主演する実写版「ファブル」の第1作と第2作を観た。映画は見せ場を作る必要があるためか、大立ち回りがあり、暗殺者である主人公の存在が露見するだろうというツッコミを入れたくなる。しかし、それも含めて主人公の存在が現代には目立ち過ぎて扱いに困るという証明になっていると好意的に解釈することもできるかもしれない。

フロムソフトウェアの「ダークソウル リマスタード」をプレイしている。昨年、プレイしていたものの、センの古城を攻略中に放置していた。現在は改めてプレイを再開、王の器にソウルを集めるところまでに至った。果たして年内にクリアできるのかと思う。そもそもエルデンリングに興味を持ち、ダークソウルのプレイをしていたのだが…そして、パソコンやスマホには、クリアしていない「Fallout4」や「ファイナルファンタジー4」、「ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争」もある。
テレビゲームといえば、RTA(リアルタイムアタック)の動画や配信が面白い。以前にも言及した通り「RTA in Japan」、最近では「JAWS PLAYERS」の配信を観た。

ナガノの「ちいかわ」を楽しんでいる。現在はちいかわの友人であるハチワレがキメラ化するのではないかと考えている。これについては改めて検証する記事を書くかもしれない。

たまたま時間があり、神田古本祭に赴いたものの、自宅やスマホに読むべき本が積まれていることを思い出し、何も買わずに帰宅した。

サントリー「ほろよい」CM(2022年)第1~3弾

先週Twitterを眺めていたところ、サントリー「ほろよい」のCMが話題になっていた。
CMの楽曲がtofubeats「水星 feat. オノマトペ大臣」と小沢健二 feauturing スチャダラパー「今夜はブギー・バック(nice vocal)」のアレンジとなっており、贅沢な作りだと思った。
調べてみると2022年2月からCMは公開され、既にSNSで話題となり、ギャラクシー賞CM部門大賞を受賞していた。

第1弾「ほろよい飲んで、何しよう?」

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水星 × 今夜はブギー・バック nice vocal

水星 × 今夜はブギー・バック nice vocal

  • 池田智子 × TENDRE
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
今夜はブギー・バック nice vocal × 水星

今夜はブギー・バック nice vocal × 水星

  • kZm × 佐藤千亜妃
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
出演:古川琴音
イラスト:HAI
楽曲(実写ver):池田智子×TENDRE (produced by 冨永恵介)「水星」×「今夜はブギー・バック nice vocal」
楽曲(アニメver):kZm×佐藤千亜妃 (produced by Chaki Zulu)「今夜はブギー・バック nice vocal」×「水星」

第2弾「Netflixコラボレーション」

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CM内作品:「ストレンジャー・シングス 未知の世界」、「エミリー、パリへ行く」
イラスト:HAI
楽曲:(sic)boy「Heaven’s Drive」×「Stranger Things」

第3弾「ちょうどよい、ここちよい、ほろよい」

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出演:古川琴音
イラスト:HAI
楽曲:美波×大橋ちっぽけ「水星」×「今夜はブギー・バック nice vocal」meets「Yuri on ICE」


第3弾CMの「Yuri on ICE」について確認したところ、同テーマのオリジナルはピアニスト林正樹の演奏であることが判った。
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第1弾のアニメーションを眺めていたところ、下記のストリーミングで知られる lofi girl や study girl のアニメーションを思い出し、lo-fi hip hop の影響が明らかと思われた。
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インターネット上で本CMについて検索したところ、CM制作サイドを取材した以下の記事があった。
xtrend.nikkei.com
上記記事によれば、CM制作サイドは「ローファイ・ヒップホップ」と「シティポップ」のキーワードを共有しており、これらキーワードを基にイラストのイメージが採用されたという。
一方、音楽に関しては、幅広い世代に愛される「今夜はブギー・バック(nice vocal)」と若年層に人気の「水星」を組み合わせることで、20代以上の全世代に訴求する狙いがあったと記載されているものの、「ローファイ・ヒップホップ」や「シティポップ」との関係性については触れられていない。
なお、tofubeats「水星 feat. オノマトペ大臣」と小沢健二 feauturing スチャダラパー「今夜はブギー・バック(nice vocal)」は少なくとも発表当時は「シティポップ」に分類されていない。また「水星」の発表当時、「ローファイヒップホップ」というジャンルは無かった。
しかしながら、楽曲はアレンジやカバーによってイメージとの一致を図っているように思われる。
こういったマスプロダクションの解釈の影響によって、「ローファイ・ヒップホップ」や「シティポップ」が拡張され、将来「水星」や「今夜はブギー・バック」が「ローファイ・ヒップホップ」や「シティポップ」と呼ばれる日が来るかもしれない。

2022年2月21日/経験を重視する立場に関して

自らの経験が重要であるという立場がある。しかしながら、身体が一つである以上、経験は非常に限られたものである。経験できる認識の主観は技術の進歩がしても現状一つしかなく、同じ時間軸上において並列に異なる経験をすることは、私が知る限り未だできていないはずである。

コロナウイルスの流行に伴い、医療的な知見に触れることが増える一方、いわゆるデマやフェイクニュースに触れることも増えた。これは東日本大震災の原発事故の影響が言及される際にも見受けられたものであり、既視感を憶えるものだった。

コロナウイルスの情報等をネット上で集めていたところ、ある国会議員の感染経緯を記したブログを読んだ。この国会議員は自らが感染した経緯から接触感染を疑い、飛沫感染だけでなく接触感染にも対策が必要との提案をしていた。

コロナウイルスの感染対策に関して比重が置かれていたのは「三密」に示されるように飛沫感染だった。一方、この国会議員の自らの感染経緯から接触感染に注意を払うべきだという提案をした。この国会議員の提案がその後に重視されたとは思えないものの、政策に関与する国会議員が自らの経験を重視することで、客観的な情報に基づいた政策が個人的な経験に基づいた政策にリソースを割かれる可能性があることを垣間見た。

こういったことに関して下記を読み色々と腑に落ちることがあった。なお、著作自体は読んでいない。
shobunsha.info

ターンエーガンダムのオープニング

ターンエーガンダムの鑑賞を開始した。6話まで観終えたところで西城秀樹が歌う「ターンAターン」のフレーズが印象的なオープニングが特異であることに気が付いた。富野由悠季の作品を嗜んでいた友人が「作品の全てを盛り込んだオープニング」と言う趣旨の発言をしていたことをふと思い出した。

ホーミーとエフェクトの掛かった女性のコーラス。
月を背景に何かを掴もうとするかのような動きをするターンエーガンダム。
そして英語調のタイトルコール*1
「時が未来に進むと誰が決めたんだ」と印象的な歌詞と共に響く和太鼓*2
これまでのガンダム作品の画像が黒い太陽に回収され燃える。
ブリキの金魚を背景に髪なびく宇宙服のロラン=セラックのサーベルのような美しい影*3
ソシエ=ハイムを背景に宇宙服のロラン=セラックが普段着となり手を掲げる。
ビームライフルの準備をするターンエーガンダム。
ローラ=ローラを背景に手を掲げるハリー=オード、ロラン=セラックを背景に手を掲げるキエル=ハイム*4、ディアナ=ソレル*5を背景に手を掲げるグエン=サード=ラインフォード。
腕をしならせてビームライフルを構えるターンエーガンダム。
ロラン=セラックが見上げる巨大なディアナ=ソレルがターンエーガンダムへ入れ替わる*6
複数のディアナ=ソレルとキエル=ハイムを背景に泳ぐロラン=セラック*7
唸るギターと掠れた尺八。
ビームサーベルを振り加速するターンエーガンダム。
混沌とした美がここにある。

youtu.be

*1:タイトルコールは珍しい気がするのだが、当時はそうでも無かったのだろうか?

*2:最初は「時が南に進むと誰が決めたんだ?」と聞こえたため、詩的ではあるが時は南に進まないぞ等と思った。

*3:この作品は序盤においてロランを中性的に描く一方、彼が男性であることを伝えようとしてロランが男性器を持つことを強調する。

*4:ディアナ=ソレル?

*5:キエル=ハイム?

*6:この意図は不明であるが全てを観終えた時に演出の意図を掴むことができるのだろうかと思ったが観終えた後もよく判らなかった。

*7:手塚治虫の作品における女性キャラに溺れる男性の精神状態を表す演出を連想する。

2022年1月2日/ジョジョ第4部とガンダムWの共通点

『ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン』を読み終えた後、同じく杜王町を舞台とする『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』(以下、第4部と記す)を読んだ。また『新機動戦記ガンダムW』(以下、ガンダムWと記す)のTVシリーズの鑑賞を開始した。その結果、第4部とガンダムWにある共通点を見つけた。それは互いに1995年の作品であるということ、そしてどうでも良いけど強調したいところになるのだが「犬を脚で扱うこと」である。

第4部の発表は1992~1995年となり、作品の時代設定は1999年の夏となっている。物語の語り部が主人公ではなく本作で重要な役割を果たす広瀬康一である。

ガンダムWの発表は1995~1996年となり、作品の時代設定はアフターコロニー(A.C)195年となる。ガンダムWは今のところ46話まで観たところだが1年の間に色々と起こり過ぎていて世界経済等がどのようになっていたのか気になるところである。おそらく195年というのも1995年を意識しているのではないだろうか。

さて、本題である両作品が「犬を脚で扱うこと」に関して述べる。なお、犬を脚で扱うといっても動物虐待等を訴えたい訳では無いことを前置きしておく。

第4部で犬を脚で扱うシーンは広瀬康一が小林玉美と戦いを繰り広げる「広瀬康一(エコーズ)その3」で確認できる。広瀬康一は帰宅すると自宅の玄関で寝ている飼犬で老犬のボリスを「帰ったぞボリス」「おい生きてるか?オンオン」と声掛けしつつボス!という効果音と共に脚で扱う。

ガンダムWで犬を足で扱うシーンはヒロインのリリーナ=ドーリアン(ピースクラフト)がサファリルックで動物等と戯れるエンディングとなる。ここでリリーナは靴を脱いだ脚で大型犬の愛犬の腹をマッサージしている。広瀬康一が靴を脱いでいないためリリーナの優しさがより際立つ。なお、ガンダムWをリアルタイムで観ていた時も改めて観た時もこのエンディングは微妙だと思っていたのだが今に至ってはリリーナの魅力が詰まったエンディングだと思うようになった。エンディングがシリーズ中に一切変わらないのは珍しいらしい。

さて、ここで両作品が犬を脚で扱うことをここに指摘したものの、同時代に共通点を持つ描写があったとしても、そこに必ずしも普遍的な意味を見出すことができるとは限らない。それでも面白いなと思ったので指摘せずにいられなかった次第である。

広瀬康一がボリスを脚で扱うシーンは上記に収録されている。


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無料公開されているガンダムW。23:01~にリリーナが愛犬を脚で扱う。

James Blake『James Blake』

note.com
rollingstonejapan.com
年末年始の記事を閲覧しており、上記記事からJames Blakeに興味を持ち、James Blakeの1st Album『James Blake』を聴いている。解体・分散された印象を受けるメロディとリズムにより、凝り固まった精神状態も解体・開放される心地良さがある。今後は初期のEPとJordan Rakeiの新譜を聴こうと思う。今年は割とヴォーカルものを聴くことになるかもしれない。

James Blake

James Blake

  • Universal Music LLC
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