全裸中年男性

Twitterで見受けられる全裸中年男性ネタが面白く自作してみた。しかしながら、途中余りにも仕事が嫌、全裸は下品かと考え、仕事を辞めたい中年の慟哭となってしまった。

「俺が犯人だッ‼︎」
中年男性はその場で一糸纏わぬ姿になると自分の首根っこを右手で掴みながら警察署の正面玄関に向かって走り出した。立番の新人警官である眞鍋巡査は血走った目で腰のニューナンプを取り出して全裸中年男性に向けて構えた…


「労働から解放されたいッ」
路上で正拳突きを繰り返す中年男性、その首筋の油汗には加齢臭、吐息には昨日のストロングゼロの残り香が漂う。「へやっ、へやっ、労働から解放されたい〜」往来の人々はさっさと仕事を辞めろよと毒づきながら涙を流す中年男性から距離を置いたのだった。


「労働に抗議するッ!」
中年男性は日経新聞社屋に現れた‼︎
日経新聞社は経団連社屋が繋がっている、ここで労働に抗議するんだ。しかしながら、哀れ中年男性は警備員に路上に組み伏せられ泡を食うのだった。


「俺が労働だッ!」
人々の往来の中、その場に蹲って号泣する中年男性。しかし、誰にも彼に声を掛けられることはない。通報を受けた警察に排除される中年男性なのであった。


「労働讃歌、労働参加、労働強制参加、労働強制惨禍〜」
見るに堪えない拙い踊りを疲労する中年男性、夢中で踊る一時の快感に溺れるのも束の間、ストレスによるドカ食いでこさえた体重で膝折れを起こしてその場に倒れるのであった。