2008-01-01から1年間の記事一覧

人のセックスを笑うな

『人のセックスを笑うな』を観てきた。原作は読んでいない。原作者である山崎ナオコーラは最近新刊『カツラ美容室別室』が発売され、僕が見た限り、新刊の書評はとても好意的に書かれていた。なぜそんなことを気にするのかというと彼女のデビュー作であるこ…

地獄篇三部作

大西巨人著『地獄篇三部作』を読了。前回『精神の氷点』作者おくがきにあった通りに、『精神の氷点』と類似した部分がある。この作品は三部作で成り、類似した部分は第一部の日記を書く主人公が書き下ろした作品として、第二部に登場する。その似た部分とい…

ぜんぶ、フィデルのせい

『ぜんぶ、フィデルのせい』を観た。 早朝、フィデル=カストロ八十一歳が国家評議会議長が退任を表明したニュースを聞きながら、この映画のことを思い出した。迷っていたが、この機会に観にいくことにした。正直カストロよりは、二十世紀完璧だった男とサル…

川上未映子

週間ブックレビューを見ていたら評者に川上未映子がいた。端整な顔だと思っていたが、それよりも関西弁のしゃべりのほうが、この人の魅力のなんじゃなかろうかと思った。本読んだことないけど。

精神の氷点

大西巨人著『精神の氷点』を読む。私が大西巨人を知ったのは『神聖喜劇』の漫画を紹介していた新聞記事であろう。その新聞記事から『神聖喜劇』は戦争を扱った小説であり、大西巨人は戦争を体験し戦争を書く作家なのだろうと私は見当をつけた。今回読んだ『…

夢を与える

綿矢りさ著『夢を与える』を読む。綿矢りさの作品を読むのは久しぶりだ。前作を読んだのはいつだろうか。文庫化の時に、一つ書き下ろし作品が収録されているらしいがそれは未読だ。ということはこの『夢を与える』は『蹴りたい背中』を読んで以来になる。私…

犬身

松浦理英子著『犬身』を読む。少し話題になっているのを知って、読んでみる。この小説は観念小説と呼ばれるものらしい。内容は題名の通り、犬になった人間の話である。犬になった人間は女性であり、犬を愛し犬になりたいと願ってきた。そして彼女は思いを寄…

『罪と罰』のメモ

NHK『知るを楽しむ この人この世界 悲劇のロシア 〜ドストエフスキーからショスタコーヴィチへ』へを早朝見る。講師は新訳『カラマーゾフの兄弟』の訳者、亀山郁夫。確か『カッコーの巣の上で』と同じ時間帯に放映されていたのでみそこなったのだが、偶然早…

『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』一回目読了

文学について考えるために程度の材料を集め、最近読み始めた。まず東浩紀著『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』を読む。どうにも終盤、流し読みになった。だいたい一回読んで理解できない場合、二回読んでも理解できないものだが、もう一度読…

NO.5

ひまつぶし ひつまぶし 食う

牡牛座 レーニンの肖像

『牡牛座 レーニンの肖像』を観てきた。観てきた理由は昭和天皇を描いた『太陽』の監督であるアレクサンドル=ソクーロフの作品だからである。私は『太陽』は観にいっていない。簡単に調べてみるとこの監督は二十世紀の指導者を四部作で描こうとしているらし…

魍魎の匣

『魍魎の匣』を観てきた。原作をその前に読み終えている。前作『姑獲鳥の夏』も同様に原作を読んでから映画館に足を運んだ。前作の内容は映画、原作同様に忘れたが。

ぼのぼの 〜10巻

『ぼのぼの』を十巻まで読んだ。五巻ぐらいから、絵ではなくだんだん言葉が物語の前面にでてくるように感じる。アニメを見たときからアライグマの親父が好きなのだが、実はかなりいい奴で、それが残念であると同時に嬉しい。またシマリスにはむかついていた…

カイジ

夜中に放送されているアニメのカイジを見た。かなり笑えた。ナレーションの多用と「ザワザワ」に笑った。

文学の触覚

『文学の触覚』に行ってきた。平野啓一郎の作品が展示されるということで興味を持ったのだが、川上弘美の音読があることを知り、川上弘美の声が聴きたいという思いが次第に強くなった。おそらく川上弘美の声は聴いたことはない。あの綺麗な人の声聴きたい、…

雪の中

昨日見逃した『牡牛座―レーニンの肖像』を観にいく。その後神保町にて本屋とディスクユニオンを見て回る。東京は雪降りであった。家に帰宅中に雪は雨になった。

ハーフェズ ペルシャの詩

『ハーフェズ ペルシャの詩』を観た。観にいった理由として挙げられるのは、麻生久美子がでているからである。そんな麻生久美子さんもメンズノンノに読書コーナーを設けているスタイリスト伊賀大介さんと結婚してしまいましたね。いや、おめでとうございます…

恵比寿周辺

映画を観ようと思い、出かける。まず『ハーフェズ ペルシャの詩』を観て、次に『牡牛座―レーニンの肖像』を、最後に『魍魎の匣』を観ようと考えていた。その間に時間があればGDC TOKYOでJEAN DIADEMのジーンズを見てみようとか、本屋に行こうとか適当に考え…

カッコーの巣の上で

テレビで『カッコーの巣の上で』を見る。いつも思うのだが、この類の作品に対して何かいうことがあるのだろうか。見終わったあと、ただ沈黙による静寂だけで、十分なのではないかと考えてしまう。しかし語りだしたい欲求があるということは否定できず、それ…

ユニクロックのダンサー

とりあえずUNIQLOCK(ユニクロック)のダンサーが気になってしょうがないのでここで一区切りつけるために彼女らについて調べてみることにした。YOU TUBEに審査映像があるのでそこから調べることにした。 松永かなみ プロフィール 生年月日 1990年7月6日(かに…

閉ざされる聴覚

おれの「面倒くせぇ、考えたくもねぇ」ことは結局五感を制御することによって回避している。まぁ電車の中でイヤホンしているだけなのだが。これによってトラブルから回避しようとしている。もちろん巻き込まれる原因にもなりえる。 この態度がどう考えても自…

ラジオから流れる歌、それは・・・

最近ラジオを聴いている。精神的に活力があるときはラジオが聴ける。そうではないときはひたすら一枚CDをかけ続けたりしている。 そんなラジオから聞こえてくる歌で気になるのはいきものがかりの『花は桜 君は美し』だ。いや、正直、桜ソングはこの世に腐る…

土曜23時のドラマ

『SP』が終わって『ロス:タイム:ライフ』が始まった。 『SP』は結局最後の事件の一話を見逃した。ほとんど見たわけだが、正直他のドラマより何が秀でているってわけではないような気がする。むしろテンポが悪くないか。いや、そうはいってもほとんど観てるか…

ヨウジヤマモトと空条承太郎

かなり前から気になっていたんだが、ヨウジヤマモトの服を着ているモデルを見ると、ジョジョの空条承太郎を思いだす。今日も新聞にヨウジヤマモトがどこぞかのコレクションに参加している帽子をかぶったモデルなぞ承太郎にしか見えない。服のブカブカな感じ…

着こなしストーリー

男性誌の着まわしについて少し書いたが、今日図書館でメンズノンノを読んでみたら、やっぱりありました、一ヶ月間着まわし術の特集が。前回、俺の妄想を前面にだして着まわし物語を書いたつもりだったが、今月のメンズノンノの着まわし物語を見る限り俺の妄…

NO.4

こう何か持て余す時がある。それが今だ。

モテたい理由 男の受難・女の業

ネット内をうろうろしていたらこの本が大絶賛されていたので興味を持って手に取った。とりあえずほくそ笑みながら満員電車の中で大体を読み終え、家に帰り読了した。女性が男性に父性を求めることは問題にならず、男性が女性に母性を求めるとマザコンと揶揄…

計算違い

こう人というのは思い込むと間違いを犯してしまう。そういうことはよくある。計算が合わないときは思い込みを疑うべきだと。べき、なんです。

赤ちゃんと現象学

「NHKスペシャル平成19年度 科学放送高柳記念賞受賞作品 赤ちゃん 成長の不思議な道のり」を見る。思いのほか内容が薄いような気がしたが…。とりあえず最近勉強するはめになっている現象学、特に発生的現象学の幼児と母親の関係について参考になることがある…

文学界一月号 新潮二月号

少し暇なので文学界の新年号を読む。座談会「ケータイ小説は『作家』を殺すか」、高橋源一郎の『ニッポンの小説』を読む。新潮は平野啓一郎の『決壊』と「大討論 小説と評論の環境問題/高橋源一郎+田中和生+東浩紀 小説のことは小説家にしかわからないの…