赤ちゃんと現象学

「NHKスペシャル平成19年度 科学放送高柳記念賞受賞作品 赤ちゃん 成長の不思議な道のり」を見る。思いのほか内容が薄いような気がしたが…。とりあえず最近勉強するはめになっている現象学、特に発生的現象学の幼児と母親の関係について参考になることがあるのではないかと視聴した。とりあえず番組を見る限り幼児の本能的志向性による充実と差異について、表象を離れて行っているのは間違いなさそうだった。そして気になったのが、幼児が一歳半ごろを頂点にシナプスが最大数を示し、その後減っていくという話である。環境に適応するためにそのような状態になるいわれていた。これが受動的総合とどのように関係するのかと考えた。シナプスが減るということは受動的総合が失われるということだろうか。それともそもそもそれは記憶であるから表象に属し、受動的総合とは全く関係ないものなのだろうか。ああもうわけわからん。少なくともこの幼児期の自他未分状態がその後の能動的志向性を生じさせるものとして重要であることは間違いないわけで、この辺りの研究が色々に分野から行われて欲しいですね。まぁやっと現象学の初歩が頭にはいってくるようになったところです。これからどうしようってところ。結局何もわかってねぇな現象学についてと、こうやって書きながら思うのだけど。

現象学ことはじめ―日常に目覚めること

現象学ことはじめ―日常に目覚めること