2013年12月後半から2014年6月現在まで聴いた音楽をまとめた(→前回のまとま)。
全て音源DL購入。正直CDで買うという事は選択肢が今後無いだろうと思う。またどうも音楽に消費する金額が多すぎたという反省がある。今後は規模縮小で音楽を聴いていきたい*1。
- 蓮沼執太『CC 00 1』『CC 00 2』『CC 00 3』『CC 00 4』
蓮沼執太フィルの活動で知る。この活動では蓮沼執太の作品が編曲され演奏されている為、一連のアルバムを聴いた。日常生活に根差した音楽とでもいうべきだろうか*2、聴いていて安心感がある。しかし全て通して聴けてはいない。
- Moe and ghosts『新世紀レディ』『幽霊たち』
菊地成孔・大谷能生のHIPHOPユニットJAZZ DOMMNUNISTERS「BIRTH OF DOMMUNIST」にて参加している事で知る。甲高い早口でリリックが詠唱され、トラック自体の格好良さも相まり、物好きな人だけのものにしておくのは勿体無いと思う。「幽霊たち」に収録された「南極点」が好きである。
- SOHN『Bloodflows』
ネット上で取り上げられていた事がきっかけ。独特の静謐さがあると思う。調べてみると4月にフルアルバムを発表している模様。
- 蓮沼執太フィル『時が奏でる』
前述のとおり。これがとても良い。下記PV「ZERO CONCERTO」の映像でスクロールする詩の全文はPV監督の一人、北川陽子氏のブログで公開されている。
- サカナクション『グッドバイ/ユリイカ』
サカナクションを聴いている事を明言するとサブカルだロキノンだと友人たちが五月蝿い。それは一先ず置き、「グッドバイ」はロックバラード調。PVにはTumblrで話題になっていたという中条あやみが起用されている。
- KANA-BOON『僕がCDを出したら』『DOPPL』
Tumblrで見掛けた下記PVで知る。アジカン等の影響にあるという。『DOPPEL』に収録された出会いを宝くじに喩えた「東京」が気に入っている。
- Frank Ocean『Channel Orange』
TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」にて解説された本作収録曲「Super Rich Kids」で知る。尚、菊地成孔氏も本曲をカバーしている。
- 「オンリー・ゴッド」オリジナルサウンドトラック『Only God Forgives』
映画「オンリーゴッド」より。エンディングテーマ曲が耳に残った。下記の警察官で天使のおっさん*3が劇中何度も熱唱する歌謡曲も収録されている。
- S.R.S『Sometimes』
映画「重力ピエロ」主題歌。劇場で聴き印象に残っており、ふと思い出し聴いた。
- BOY『MUTUAL FRIENDS』
鉄道オタクを英語で何と言うのか調べていたら発見したドイツ人女性ユニット。
- Nirvana『Nevermind』『In Utero』
今更だが改めてアルバムで聴いた。学生時代誤ってディスクユニオンでデモ音源を集めたアルバムを買ってしまい適当に流し聴いていたら興味を失ってしまっていた。アルバム版のアレンジはデモ音源より良かった*4。「 Smells Like Teen Spirit」も良いが「Breed」が好き。PVを観た事が有る人は少なさそうなので下記掲載。
- 坂本美雨『Waving Flags』
蓮沼執太プロデュース。上半期はずっと蓮沼執太が関わった曲を聴いていた事になる。
- 空間現代『Live』
LIVE収録音源。自曲を解体再編成した濃密なジャスト30分間。
- Pearl Jam『Ten』『Lightning Bolt』
Nirvanaに続き聴いた。こちら正真正銘初聴取。ファーストアルバムと最新アルバムを聴いたがこういう時の決まり文句は「後期の洗練された感じも良いけど初期の青臭さも堪らない」らしい*5。村上春樹著「神の子どもたちはみな踊る」で茨城県に住む主人公の恋人が弾き奏でていた。主人公は深い悲しみを抱いており焚火を前にして泣く。
- 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『戦前と戦後』
ソニーミュージックエンターテイメントにて自身のレーベル「Taboo」を設立。レーベル第一弾がこの『戦前と戦後』。自曲、「Super Rich Kids」等カバー曲が収録されている。
- Tigran Hamasyan『The Poet』
TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」にて知る。アルメニア出身の若きピアニスト。「Vardavar」という曲が良い。
- Xinlisupreme『Tomorrow Never Comes』
Xinlisupremeのデビューアルバム。和風な「印象」。
https://itunes.apple.com/jp/album/tomorrow-never-comes/id598103853?uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
- Weather Report『Heavy Weather』
高校生の頃、図書館からJAZZ全集なるCDを一通り借りて「勉強*6」していた中にもちろんWeather Reportも収録されていた。しかし聞き流しただけだった。あれから十年、何が変わったという訳では無いはずだが、自然と聴けるようになった。
- Jaco Pastorius『Jaco Pastorius』
サラ イネス著「セケンノハテマデ」にて、ベース担当、ドイツ人のハーフ、妻子持ちで子どもを風呂に入れる為にいち早く帰宅、高所恐怖症、めんどくせーが口癖の武上四郎ことシロちゃんが、夜な夜な喫茶店を営む爺さんが流す「ジャコ・パストリアスのコンティニューム」を聴いていたとして知る。上述のWeather Reportのベースでも活躍した超有名人。ベースの音を追いかけていると気持ちが良い。
- 東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル『Change Gravity』
菊地成孔氏が参加及び関与している作品群のなかで手を出していなかった東京ザヴィヌルバッハ*7。Twitterで八田真行氏*8が褒めていたので新譜を購入。これは本当に良かった。
- Pharrell Williams『Girl』
スター・ウォーズ版、原宿版のファン動画、何より収録曲「Happy」が良かった事で購入。しかし日本版公式が余り面白くないのはどういう事なのか。最近福島版の動画も出ていたので下記に掲載。
- 宇多田ヒカル『Ultra Blue』
「宮﨑駿論』を上梓した杉田俊介のブログに当アルバムのレビューが掲載されており、衝撃を受け、購入。下記に引用する。
私が誰かを愛し、別れ、再び誰かを愛するとは、どういうことか。そもそも、それは人間に可能なことなのか。もしかしたら、人は、この長い人生の中でただ一度しか、誰かを愛することができないのかもしれない。たとえ、その生涯をただ一人の相手と添い遂げる時ですら(いや、その時こそ)、一度きりの愛が永遠に砕ける痛みを誰もが経験しなければならないとしたら。どうだろう。ばかげた考えに聞こえるかもしれない。しかし、たとえば、ぼくたちは自転車の乗り方や水中の泳ぎ方を一度、身体で覚えたら、二度と「その前」の身体には戻れないように、愛もただ一度きりの経験なのかもしれない。なぜなら、「この私」の自我そのものが、愛を通して不可逆的に産出されてしまうのだから。
ならば、その「先」を、どのように生きられるのか。その先の愛とは何か。そんなことを、冷徹で非情な眼差しによって、どこまでも見つめていった。愛の一つの普遍的な構造を、「人は一度しか誰かを愛せない」という氷結点に何度でも遡りながら、歌として抽象していった。
愛が終る。別れがある。その先に長い灰色の日々があり、再び誰かを愛さねばならず、自分を愛さねばならない。その時、心が砕ける、だけではない。〈世界〉そのものが砕けていくのだ。
杉田俊介 無事の記『宇多田ヒカルのパッション【ver.2】』
宇多田ヒカルは十代の時からテレビで流れており、当アルバムの楽曲はとても憶えている。その後の活動は否が応でも目に入っており、「Goodbye Happiness」と題した曲で活動を休止したのは印象的だった*9。私生活の方でも昨今変化があったようだが、幸せを祈ろうではないか。
https://itunes.apple.com/jp/album/ultra-blue/id720508760?uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
- Base Ball Bear『二十九歳』
「新呼吸」以降、活動を追っていなかったが、ミニアルバム等の発表をしていたようだ。下記のコラボレーション、非常に格好良い。何度も聴いている。このバンドは楽しんで活動していそうなのが良い。
https://itunes.apple.com/jp/album/29th/id880024737?uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog