2014年3月24日

夢は見ていない。憶えていないというべきか?駅へ向かうまで多くの高校生を見掛ける。春休みではないのだろうか?私立高校故にはまだ授業が用意されているかもしれない。今時の高校生は勤勉だ。ベージュのコートはネイビーブルーに、季節に合わせて色彩の光度を落とすという選択をした女性。駅構内の水飲み場で喉を潤す女性、コートは片手に折り畳まれている。電車を待つ人々、駅構内の連絡路にバッグを枕に眠る男性。アルメニア人の演奏から日本人のオルケスタ、髭を剃った顔が痛む。剃刀は喉を逆上がり、喉仏を蹴り上げる。剃刀を交換するべきだ、電子レンジの上にある換えの剃刀に。

結構マジで髭を剃って顔がヒリヒリして痛い。思わず「いてーなー」と呟いてしまう。事務所が暑く感じたのでカーディガンを脱いだ。そのまま昼食に出て来てしまい、風に晒される。鼻もむずつく。昨日一昨日と散歩した余波か。積算していく意味あり気な数字、割り出された無意味、作成した表の思わせぶりな様に辟易する。ああ、目もおかしい、正に駄目だ。渡された給与明細の数字には間違いはないのだろう。連休明けの月曜日、乱れて、狂っている。家に帰って風呂に入って眠りたい。

リアルラブ、リアルラブ。スーパーリッチキッズ。フランク=オーシャンのこの曲を菊地成孔はラジオで解説してみせ、自らのオルケスタでカバーした。リアルラブ、リアルラブ、リアルラブ、リアルラブ、リアルラブ…

目と鼻がむずつくので机の中にあった葛根湯を飲んだ。効き目はあるまい。さっさと仕事をあがりたい。そう思っている時に限ってなかなか帰れないというのはよくある話だ。頂き物の煎餅を齧る。今度行う花見の買い出しにお菓子はどうだろうとネットを検索する。シャンパン付きのマカロン、電卓で叩きマカロン一個の値段を叩き出す。三百五十円、高い。

自宅に戻り夕飯の支度と風呂の準備をする。熱い湯に浸かり、身体に入り込んだ花粉を汗と共に流してしまいたい。