2021年3月の音楽

惰性を感じている。

The Echelon Effect『Mosaic』


アンビエントのラジオより知る。

Chick Corea『Return to Forever』


チック=コリアが亡くなる。追悼。

Vijay Iyer『Far from Over』


喫茶店で知る。

Mathias Grassow『Morpheus』


アンビエント。

Ian Boddy & Erik Wøllo『Frontiers』


アンビエント。

Ian Hawgood + Danny Norbury『Faintly Recollected』


アンビエント。

Talquin『Tomorrow's Calm』


アンビエント。

Steve Roach & Mark Seelig『Nightbloom』


アンビエント。

Eluvium『Nightmare Ending』


アンビエント。

Eguana『Space Lines』


アンビエント。

Allred & Broderick『What The Fog』


アンビエント。

morimoto naoki『sui』


アンビエント。

Clarice Jensen『Ainu Mosir』


チェロの使用は無くソフトな質感の作品となっていた。

Photay『On Hold』


テクノでは無くアンビエント。

Microvolt『Miracles』


アンビエント。

Clark『Clark』


2000年代に聞き逃していたことを思い出して聴いた。

Squarepusher『Damogen Furies』


2000年代に聞き逃していたことを思い出して聴いた。

無題

「10年以上、特に生活が代わり映えしないんです。ええ、そうなんです。そりゃ10年もあれば色々あったんですけど、思い返すことができないっていうか…。例えば、親の顔や友人の顔なんかも鮮明に思い浮かべることってできないじゃないですか?それと同じです。でもね。それを以前話したら、高校で数学が良くできる先輩が、今はプログラマーとして働いているんですが、その先輩は人間の記憶はパソコンみたいに一枚の画像を記憶することもできないっていうです。どうやら記憶っていうのは五感から構成されているようですね。五感で構成される記憶?もちろん、わかるんです。脳をモニタリングすれば脳が同時多発的に動いているんでしょう。私が大学の講義で憶えている古典的な話ですと、ピタゴラスだったか、いや、プラトンだったかソクラテスだったか、ちょっと記憶は曖昧なんですが、数学の話から音楽の話題になる訳です。特にピタゴラスの音楽の話は数学がからきし駄目な私には難解でした。それはともかく音は直観に作用するっていうんです。だから音楽っていうのは良いものだと。そしてデカルトからカントの話に至る訳なんですが、カントは人間の認識の形式は空間と時間だって言うです。音楽というのは音の連なりですから、時間の認識に属していることになるそうです。時間が止まれば音も止まる。つまり、時間の継続は音楽の継続を意味するんです。もちろん音は空間に対する響きですから空間の認識にも属していると思うんですが、そこまで言及されていたかは今となっては憶えていません。何だか話がとっ散らかってしまいました。とにかく私の生活は色々あったけどやっていることはいつも同じなんです。朝起きて、電車に乗って会社に行って、会社で仕事をして、客先に出向いて、帰宅して、そして眠る。私の生活における音楽?専ら出退勤の移動中にイヤフォンで音楽を聴いています。今はコロナウイルスの影響で電車の窓も開いていますから、どんな音楽も強烈な雑音を背景にしています。それでですね、音楽を聴きながら帰宅の途に着いている時、残業を終えて、電車に乗り、乗り換えのために電車を降りて駅のホームに立った時、ふと思ったんです。何故、人はこの美しい雑音が入り混じった音楽だけに飽き足りず、生活をしているのかってね」

2021年2月の音楽

先月から継続してアンビエントを聴いている。最近はネットラジオを聴いて気に入った音源にあたるようになった。たまたまネットラジオが2010年前後のアンビエントを中心に流していたことがその後に判った。なお現在はチャンネルを変えてしまったため、そういう傾向は無くなったと思う。同時に曲の傾向が多彩になった影響で音源をあたることが無くなってしまった。人間、難しいものである。

The Narrows『There's a Ghost in Me』


2012年10月26日リリース(Bandcamp)。デトロイトを拠点とするミュージシャン/コンポーザーのTom Currieのアンビエントプロジェクト。

The Narrows『Breathe, Breathe』


2020年4月7日リリース(Bandcamp)。The Narrowsは『There's a Ghost in Me』以降、Bandcamp上での楽曲発表が無かったようだが、発表時期、題名、アルバムアートを確認する限り、コロナウイルスの影響を受けているものと思われる。当然、楽曲の美しさに惹かれて音源を聴いている訳だがアルバムアートから少しセンシティブ過ぎる嫌いは察せられる。Tom Currieの人となりは把握していないものの、行き当たりばったりの音楽の聴き方をしている時、ミュージシャンの主義主張まで把握することは困難だと思う。

Oöphoi『Penumbra Recollected 1』


2015年1月6日リリース(Bandcamp)。イタリアのアンビエントミュージシャン。既に亡くなっている。本作はPENUMBRA labelの作品のリマスター。

Oöphoi『Il Silenzio Di Dio』


2012年1月1日リリース(Bandcamp)。Calabrian village of Archiaro in 2008のパフォーマンス。

Altus『Black Hole』


2004年9月1日リリース。Altusはカナダ オタワに住むMike Carssのアンビエントプロジェクト。

INTERNET CLUB『THOUSAND ONE HALF STARS』


2020年12月18日リリース。 Vaporwave、INTERNET CLUBの新譜。この発表の一ヶ月前にBlank BansheeがGAIAを発表している。音が大きい傾向がある。 気軽に良く聴いている。

haruka nakamura『twilight (Deluxe Edition)』


blog.ameto.biz
2010年7月15日リリース(オリジナル)。haruka nakamuraのセカンドアルバム。上記ブログをTwitterで見掛けて聴くに至る。

Shuta Hiraki『白炭』


2021年2月4日リリース。Shuta Hirakiの新譜。聴きながら「今はコロナウイルスの影響で電車の窓も開いていますから、どんな音楽も強烈な雑音を背景にしています。それでですね、音楽を聴きながら帰宅の途に着いている時、残業を終えて、電車に乗り、乗り換えのために電車を降りて駅のホームに立った時、ふと思ったんです。何故、人はこの美しい雑音が入り混じった音楽だけに飽き足りず、生活をしているのかってね」と思いました。

Andrei Machado『Lacuna』

sinewave.com.br
2008年リリース。Andrei Machadoはブラジルの現代音楽のコンポーザー。
SINEWAVEは2008年に設立されたブラジルのアンダーグラウンドミュージックレーベルとなり、音源を無料でダウンロードできるようになっている。

Andrei Machado『Étant』

sinewave.com.br
2009年リリース。SINEWAVEレーベル。ambient。

33Dollars『Sonhos Disformes』

sinewave.com.br
2008年リリース。SINEWAVEレーベル。ambient。

Color TV『Color TV』

sinewave.com.br
2009年リリース。SINEWAVEレーベル。ambient。

Rothis Bournias『Last Days』

[sinewave.com.br
2009年リリース。SINEWAVEレーベル。ambient。

SOBRE A MÁQUINA『Decompor』

sinewave.com.br
2010年リリース。SINEWAVEレーベル。ambient。

Afecto『Uppsala Solemne』

sinewave.com.br
2010年リリース。SINEWAVEレーベル。ambient。

2021年1月の音楽

note.com
今月は主に上記の記事を参考に音楽を聴いている。
端的にアンビエントしか聴く気力が沸かない一ヶ月だった。

CARL DIDUR『Natural Feelings vol I』

水のような音が良い。

Eva Kierten『Vardyger』

ポツンポツンと入り込むピアノのような音が良い。

Lisa Lerkenfeldt『A Liquor Of Daisies』

ゆったりとした音の満ち引きに耳を委ねている。今月、以外にも積極的に聴いたのはこのアルバムだったと思う。

William Basinski『Lamentations』

人声等の導入がむしろ心地良い一体感に繋がっている。

KMRU『Jar』

初聴は次項の『Peel』。『Jar』は一曲目が良い。

KMRU『Peel』

初聴は強い印象を持ったなかった。しかしながら前項『Jar』を経由して『Peel』を聴いた時、何を聴きたかったのかが判った。

Oliver Coates『skins n slime』

チェロとドローン。

2020年の音楽

2020年に特に良く聴いたのは以下のアーティストだったと思う。

Avishai Cohen

日曜日の午前にCAFE INCUSを訪問したところ、茫洋としたトランペットの音が響き始めた。その音に引き込まれ音声検索アプリを使用したところ、Avishai Cohenの「Into The Silence」であることが判った。繰り返し聴いたのは「Into The Silence」だが、その後にECM作品を一通り聴いた。
なお、CAFE INCUSでは日中にECMの作品を流していることが多く、その他にもCraig Taborn Trio「Chants」、Stefano Battaglia Trio「In The Morning - Music Of Alec Wilder」、Oded Tzur「Here Be Dragons」を知って良く聴いた。


Clarice Jensen

コロナウイルスの影響を受け、BandcampがBandcamp Fridayとして毎月第1金曜日に手数料を免除してアーティスト等の利益を増やす場を提供した(現在も継続中)。そのため、2020年はBandcampを使用する機会が多かった。以前、Bandcampは見知ったアーティストの音源を購入する場所として使用していたが、音源のレコメンド記事等を知ってから未知の音源も聴くようになった。
Clarice JensenはBandcampのレビュー記事で知った。楽曲は主にチェロを使用したドローンということになるのだろう。繰り返し重ねられるチェロの残響の中に人々と自らの生活を思う。なお、Clarice JensenはyMusicの元メンバーらしい。

2020年12月の音楽

河野智美『アランフェス』

アランフェス

アランフェス

  • アーティスト:河野智美
  • 発売日: 2020/10/21
  • メディア: CD

加藤訓子『Tribute to Miyoshi』

Tribute to Miyoshi

Tribute to Miyoshi

  • Kuniko
  • 近代
  • ¥1681

Blank Banshee『GAIA』


SHUTA HIRAKI『Circadian Rhythms Vol.1』

2020年11月の音楽

Autechre『PLUS』

PLUS

PLUS

  • Autechre
  • エレクトロニック
  • ¥1528

Autechre『Amber』

Amber

Amber

  • Autechre
  • エレクトロニック
  • ¥1375

Risa Takeda『trois』


Pandu (Harsh-Noise), 小埜涼子 Ono Ryoko (alto saxophone)『NEWDUO series 020』


Fujikake Masataka 藤掛正隆 (Drums, Electronics ) Ono Ryoko 小埜涼子(alto saxophone).『NEWDUO series 021』


Casimir Liberski (Piano, Electronics) , 小埜涼子 Ono Ryoko (Alto Saxophone)『NEWDUO series 022』


The Orb『COW / Chill Out, World!』

COW / Chill Out, World!

COW / Chill Out, World!

  • The Orb
  • エレクトロニック
  • ¥1528

『Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』


猫 シ Corp. & t e l e p a t h テレパシー能力者『Building a Better World』


vardan ovsepian『Dreaming Paris - Theme and Variations』

2020年10月の音楽

Alex Tiuniaev『There On Earth』

Alex Tiuniaev - There On Earth cover

Blank Banshee『Blank Banshee 1』


Blank Banshee『MEGA』


Blank Banshee『Metamorphosis』


Autechre『SIGN』

SIGN

SIGN

  • Autechre
  • エレクトロニック
  • ¥1528

2020年9月の音楽

Clarice Jensen『For This From That Will Be Filled』


Clarice Jensen『Drone Studies』


Sweet Herringbone『After Ten』

2020年8月の音楽

Christina Vantzou『Multi Natural』


more eaze & claire rousay『</3』


G.S.Sultan『music for a living water』


Okkyung Lee『Yeo-Neun』


Julian Shore『Where We Started』


Photay『Onism』『Waking Hours』



Clarice Jensen『The experience of repetition as death』


Brian Eno『Ambient 1 Music For Airports』『Ambient 4 On Land』

Ambient 1: Music for Airports

Ambient 1: Music for Airports

  • ブライアン・イーノ
  • エレクトロニック
  • ¥917
Ambient 4: On Land

Ambient 4: On Land

  • ブライアン・イーノ
  • エレクトロニック
  • ¥815

Brian Eno,Harold Budd『Ambient 2 The Plateaux Of Mirror』

Ambient 2: The Plateaux of Mirror

Ambient 2: The Plateaux of Mirror

  • ブライアン・イーノ
  • エレクトロニック
  • ¥1528

2020年7月の音楽

Craig Taborn Trio『Chants』

Chants

Chants

  • Craig Taborn Trio
  • ジャズ
  • ¥1630

吉田隆一、石田幹雄『霞』


加藤雅史、小埜涼子『NEWDUO series 019』


Avishai Cohen『Cross My Palm With Silver』『Playing The Room』


Playing the Room

Playing the Room

  • Avishai Cohen & Yonathan Avishai
  • ジャズ
  • ¥2139

jaimie branch『FLY or DIE』『FLY or DIE II : bird dogs of paradise』



Field Works『Ultrasonic』


秋元修『相違/現在地』『差異/現在地』


Tokyo Zawinul Bach Reunion『20th Anniversary Live』


2020年6月の音楽

Shai Maestro『The Dream Thief』


Daysuke Takaoka『sizen concrete 2』


Blaer『Yellow』


Jeff Parker『Slight Freedom』


Joshua Abrams & Natural Information Society『Mandatory Reality』


Yoshida Tatsuya,Ryoko Ono『NEWDUO series 018』


武田理沙『2020.3.10/Improvisation SoloLive』『2019.9.28/Solo Live @ Fu-chi-Ku-chi』



Eddie Gale『Black Rhythm Happening』『Eddie Gale’s Ghetto Music』

Black Rhythm Happening

Black Rhythm Happening

  • エディ・ゲイル
  • ジャズ
  • ¥815
Eddie Gale’s Ghetto Music

Eddie Gale’s Ghetto Music

  • エディ・ゲイル
  • ジャズ
  • ¥1120

2020年5月の音楽

川下直広『1974』『19/11/25バレルハウス』『19/11/27バレルハウス』

Daysuke Takaoka『斧琴菊 yokikotokiku』『WELTKLANG』『MEGIXIMA』『sizen concrete 1』





Akito Tabira / Shuta Hiraki『Sprout and Phantom - 芽と幻』


Shuta Hiraki『The Blessing From Wiring』


美川俊治、小埜涼子『NEWDUO series 017』


Maciej Obara Quartet『Unloved』

Unloved

Unloved

  • Maciej Obara Quartet
  • ジャズ
  • ¥2241

Bobo Stenson『Goodbye』

Goodbye

Goodbye

  • Bobo Stenson, Anders Jormin & Paul Motian
  • ジャズ
  • ¥1630

Jakob Bro『Gefion』


Ryoko Ono & Rogier Smal『WOOD MOON』

Keith Jarrett『Radiance』

Radiance

Radiance

  • キース・ジャレット
  • ジャズ
  • ¥2241

Avishai Cohen Big Vicious『Big Vicious』

Big Vicious

Big Vicious

  • Avishai Cohen & Big Vicious
  • ジャズ
  • ¥1935

2020年4月の音楽

Lazar Berman『Liszt:Années de Pèlerinage』

Liszt: Années de pèlerinage

Liszt: Années de pèlerinage

  • ラザール・ベルマン
  • クラシック
  • ¥2241


Yumiko Morioka『Resonance』


Masayasu Tzboguchi with Marty & Masato『 α Station Jazz Week Program』


Masayasu Tzboguchi & Hiroki Chiba『Soundscape of Electronic and Acoustic』

Masayasu Tzboguchi TRIO『Autumn in Tokyo』


Masayasu Tzboguchi & av4ln『Improvisation on December 7, 2019』


Daysuke Takaoka『GYRO』

2020年3月17日/令和2年の水曜日

長野県での仕事を終え、予定通り直帰することにした。帰りに一度行ったジャズ喫茶に寄ることにしたが、最寄駅の路線である西武新宿線が人身事故で停まっていることを知る。
新宿でミッドサマーでも観るべきかと上映時間を確認するとディレクターズカット版まで上映されていた。ディレクターズカット版を観るべきか等と考えていると制服姿の高校生と私服の中学生が電車に乗り込んで来た。イヤフォン越しに会話が聴こえ、ふと、その中の1人と目が合った。何の感慨も無さそうな目にも関わらず、私はそこに憐れみを読み取れそうな気がした。一方で私も若さ故の奢りに苦虫を潰しつつも羨望の眼差しを送っているのではないかと思われた。

中学生の前の座席が空き、互い互いに席を譲り合っている。池袋駅に到着すると空いた座席に中学生たちが座り、目が合った高校生が「座れねえのかよ」とぼやく。スマートフォンの中では半年間鍛え上げられた戦士たちが戦いに明け暮れている。よく見ると私と同じように電車に乗ってゲームを起動させている人がいるらしい。強敵を倒した彼が表彰台に登るのを2回見ることになった。

高田馬場駅を過ぎる。

新宿駅で中央線に乗り換え、中野駅を目指すなか、会社の携帯電話が鳴る。携帯電話を見ると客先からだった。今日何度も電話を掛けているが、担当者と未だに話すことができていない。鳴り続ける携帯電話を片手にうんざりする。中野駅で電車を降り、電話をかけ直したところ、やはりうんざりする内容だった。

溜め息をつきながら喫茶店を目指す。気分を変えようと思う。音楽を聴けば気分が変わる。気分が変わっても明日に待ち受ける現実が変わる訳では無いことは判っている。