羅生門に通り雨が降り注いでいる。そこに雨宿りの為に男がやってくる。門の下には放心状態の杣売り*1と旅法師がいた。杣売りと旅法師は自身が関わったある殺人について語り始める。検非違使に引き連れられてやって来た事件の当事者たちは、殺人のあらましを語るも、それは全て異なった証言だった。
思うに人は、それぞれの立場に左右され、またそこに意識的にか無意識的なのか、より自らを有利にし、かつ自身の正当性をこしらえようとする。これをエゴイズムと言うのかもしれないが、であればそれ無しで人は生きるのもまた個人のレベルでは困難だろう。これが公共性の方へ高まるにつれ、客観性が必要となるのだと思う。
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*1:木こり。