ゴジラ対メガロ

福田純監督作品『ゴジラ対メガロ』を観た。
ゴジラ、ジェットジャガー、メガロ、ガイガンが登場。

アリューシャン列島アスカ島で行われた核実験は太平洋地域に影響を与え、怪獣島及びシートピア人が住むシートピア海底王国に多大な被害が発生した。シートピア人は地球人類に報復すべく守護神メガロを目覚めさせ地上に送り出す。一方、青年科学者は等身大の人型電子ロボットジェットジャガーを完成させていた。しかしこの技術を目をつけていたシートピア人はジェットジャガーを強奪、メガロを誘導する装置として利用し、青年科学者とその弟を拉致監禁するのだった。
青年科学者の友人である駆け出しのレーサーは、この事態を察し青年科学者たちが監禁されたコンテナを追跡、メガロの破壊行為を逃れ助け出す事に成功する。青年科学者はシートピア人も知らなかったマスターコントローラーを使い、ジェットジャガーを取り戻し、ゴジラに助けを呼ぶべく怪獣島へ向かわせるのだった。
怪獣島から戻ったジェットジャガーは突然意志を持ち巨大化、メガロの破壊を止めるべく闘い始める。しかし事態を重く見たシートピア人は友好関係にあるM宇宙ハンター星雲人にガイガンの派遣を依頼、飛来したガイガンとメガロの前にジェットジャガーは窮地に立たされるのであった。そこへゴジラが登場、ゴジラとジェットジャガー、メガロとガイガンがタッグを組んだ闘いが繰り広げられる。ゴジラとジェットジャガーが炎に取り囲まれたりするのだが、何が決め手となったのか、ゴジラとジェットジャガーはメガロとガイガンを倒すのであった。

海底に住むシートピア人は高度な文明を持っているのだが、その姿は古代ギリシャ人のようである。メガロを地上に送り出すにあたっては地殻変動を起こし、湖で遊ぶ青年科学者の弟が流されそうになるが、これは茶番である。メガロが地上に向かうシーンは怪獣が地上に出現する地味な過程を描いており、地下の秘密基地から発射されるロボットの如くだが、自立して飛んでいるとも地中を潜行しているとも見えた。メガロはカブトムシをモチーフとしているのだろうが地上に出るとピョンピョン飛び跳ねて移動しており新鮮だが滑稽。おそらくジェットジャガーに誘導されないと行動出来ない馬鹿な怪獣なのだ。
ジェットジャガーは良心回路を備えたお手伝いロボットだが、頭に衝撃を受けたりした結果、意志を持ち巨大化する結果になった。もちろん青年科学者は巨大化するよう設計した訳では無い。そもそもお手伝いロボットの割に飛行出来たりと無駄にハイスペックなのは金が有りそうだが成功していなさそうな青年化学者の実情を察するに充分だ。またお手伝いロボットなので特段攻撃力が高い訳では無く、巨大化後メガロとは戦えたもののガイガン到着後は結構な痛めつけられようであり、多くの人々に強い印象を残しているようである。
尚、バトラはメガロの孫では無い。



こういった歌が昭和ゴジラに何度か流れている。