坂野義光監督作品『ゴジラ対ヘドラ』を観た。
ゴジラ、ヘドラが登場。
汚染が進む海、漁師から海洋生物学者の元に巨大なおたまじゃくしが持ち込まれる。海では怪獣が原因とされるタンカー事故が頻発。海岸に子どもと共に調査に出た海洋生物学者だったが折悪しくヘドラと遭遇し顔を負傷する。巨大化したおたまじゃくしは工場の排煙を求めて海から上陸。地下のバーで踊り酩酊する青年たちだったがヘドラの体液が流れ込む。そんななかゴジラが登場、ヘドラと戦い始めるも決着はつかない。
ヘドラは空を浮遊し硫酸ミストをばらまき始める。人々は白骨化し倒れていく。青年は公害問題に対処するべく富士山の麓で100万人集会だと意気込む。ゴジラはヘドラと再度戦うがヘドラは飛び立ってしまう。
海洋生物学者はヘドラが乾燥に弱い事を突き止め巨大電極板による攻撃を発案する。富士山麓の集会は大した数も集まらず、地元民の冷ややかな視線のもと始まる。そこへヘドラがやってくる。青年たちはヘドラに向けて松明を投げるもヘドラの毒に倒れて行く。
三度ゴジラが登場するがヘドラに圧倒される。しかし巨大電極板を利用してヘドラを追い詰める。しかしヘドラの体内は完全に乾燥する事になく復活し飛び立ってしまう。ゴジラも放射火炎にて飛び立ちこれを追い、再度電極板を利用して攻撃、体内抉り出しヘドラを倒すのだった。
公害問題が主題となっており、割と暗く大人向けの内容。ヒロイン役麻里圭子によるオープニングや地下のバーの様子、青年の酩酊感、アニメや分割コマの演出は前衛的。散々子供向けのゴジラ映画を観てきた立場からすると新鮮で面白い。ヘドラの硫酸ミストで瞬く間に白骨化していく様や主人公格の青年があっさり死んでいくのも容赦が無くて良い。ゴジラが飛ぶのは過去の昭和作品からすれば大した問題にならないと思うし、子どもの頃はこの飛ぶ設定にワクワクとしたものだった。
尚、本作の監督坂野義光はアメリカ版ゴジラ*1に製作総指揮として携わっている。
オープニングテーマ。ヒロイン役の麻里圭子が歌唱。サイケデリック音楽の影響色濃く癖になる。
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*1:2014年版。