2014年4月21日

綾瀬はるか森山未來橋爪功が共演するドラマのNG集。

雨。傘が無い。駅まで傘無しで歩く。スーツに纏った雨粒を払う。雑踏、視線の先で地面を蹴る無数の脚。細い脚、太い脚、晒された脚。重力、重心の移動。脚に身体を載せて運ばれる毎日。どこぞかの宗教染みた啓発団体の広告は面白く無い冗談。車内に満ちる匂い。駅構内で警察官に囲まれた背広の男性二人。朝の闘争、高血圧。カロリーメイトを頬張る体格の良い男。視線の先の文章には、外科と内科を二軒はしごした女性がすり寄り、身体にあたる乳房に対して「ときめいてしまう」男がいた。欲情をときめきに変えて。裸を晒した女性にときめき、性行為を晒した女性にときめき。

雨あがる。風が気持ちが良い。ジョン=ゾーンによるジェームズ=ボンドのテーマが流れる。走り去るボンドが残すのは男とときめいた女の死体ばかり。アメリカの大統領オバマが日米首脳会談の為に来日する事を駅のデジタルサイネージで知る。ロッカーやら何やらが使えなくなったのもこれが理由らしい。

まるでやる気が無い上に仕事に集中も出来ない。挙句腹も痛い。同僚が荷物を運んでいる最中、スーツのズボンを破いてしまう。腹を抱えて笑う。俺も以前階段を勢いつけて登ったところ破けてしまったことがある。同僚はガムテープを黒く塗りスボンの内側に貼り付けて帰っていった。仕事を終え家路に着く。いつもは見掛けないマスクをした警察官が駅構内を巡回。