2014年7月28日

涼しい朝だった。午前五時。もう一度眠る。午前五時四十五分。布団から出て雨戸を開ける。ディスプレイを眺めた後、シャワーを浴びる。着替えて出勤。眼鏡を忘れ一度自宅に戻る。駅の改札を抜ける頃には背中にインナーが張り付いている。

背筋を伸ばし顎を引くと二重顎になる。顎の引き過ぎか肉体の怠慢か。様にならない身体を晒して生きている。満員電車の中に身体と気持ちを押し込む。胸元に光るターコイズブルーのネックレス。涼しげなワンピース。髪に留めた紺のリボン。随分可愛いらしいアクセサリーだなと思い、またそれを可愛いと思ってしまう自分に失笑。駅構内に風が吹く。