『ゴジラ2000 ミレニアム』

大河原孝夫監督作品『ゴジラ2000 ミレニアム』を観た。
私は平成ゴジラシリーズが好きで新作を毎回映画館で観ていたのだが、「ゴジラVSデストロイア」で以てゴジラを終わったものとしていた。その後「モスラ」シリーズやアメリカ版「GODZILLA」は観たのだが、平成ゴジラシリーズほど熱狂する事無く、本作以降のゴジラシリーズに興味を憶えなかった。おそらく小学生以降、興味の対象が変わったのであろう。
さて、今夏、再度アメリカ版「ゴジラ」が上映されると知った。予告編を動画サイトで閲覧した限り、面白そうである。そこで2000年代のゴジラは面白いのかなと本作を観る事にした。

本作ははっきりいうと面白くなかったのだが、ゴジラを災害として捉えている視点、科学技術に対するアンチテーゼであるゴジラという視点、この二つの点は東日本大震災を経験した事により今日的な意味があると感じた。
ゴジラポエムともいうべき各演者の決め台詞が冗談みたいで面白い。
糞みたいなCGで描かれた火星人には失笑した。
たぶん平成ゴジラシリーズもこんなものだったのかもしれない、一応、このシリーズをもうちょっと観るつもりでいるが、そんな事を考えている。少年だった頃のゴジラ映画に対するあの熱狂はもう戻ってこない。