ミスト

『ミスト』を観た。
町が霧に覆われた。その霧の中に何かがいる…。
上記に書いたとおり、『幻影師アイゼンハイム』を観た直後、この映画を観た。おかげでその日は後味がすこぶる悪かったです。僕は最近ここ何年かで非常にひねくれ者になったと感じているのですが、この映画の脚本家に比べれば、ぜんぜん大したことないような気がしてきます。救われました(笑)。とりあえず、スタッフロールを眺めながら、ぼんやりとしていました。

人間というのは何かせずにいられない本性を持っているのだとしたら、それは悲劇だと思う。何もしないこと、それが必要なのではないかと感じました。それはとてもエゴイスティックな印象を周囲の人々に与えるかもしれない。しかしそれはある時に必要なものであるということを忘れないべき。「この霧を晴らすのは僕たち」という有名なコピーがあるが、それはこの映画のコピーには残念ながらならないのです。
 
そんなことをこの映画を観たあと無理やり考え出して、この映画から有意味を引き出そうとしていた。衝撃のラスト、なるほどその通りです*1

*1:正に悪夢だよ、畜生。