ブコウスキー の検索結果:

2015年1月31日

…う冊子を持った東南アジア系の顔立ちをした中年の女性が居る。ブコウスキーだったか、誰だったか忘れたが「アメリカは人に厳しい場所だ。」と言うような事を言っていた。さて俺はアメリカに別の言葉を入れるべきだろうか?そしてこれは何度目の引用だろうか?寄り道して服屋で部屋着を買って帰る。荷物沢山持って馬鹿らしい気持ちになる。またドラッグストアに寄り歯磨きと髭剃りを買う。長く使った部屋着や着る事が無いであろう衣類を捨てる事にする。長くこの部屋で過ごす事によって要らない物が増えたのだと思う。

2014年7月9日

…人に厳しいところだとブコウスキーは言う。日本は厳しいところだと言って見る。誰に?という問いが浮かび、女性にと答えた時、これは否定出来そうに無い。というより、結局その人の経験が答えになる。事務所を出て駅に向かい電車に乗る。帰りの電車には何も刺激を感じない。神経が磨耗して使い物にならなくなっている。そんな感度で以てコンビニで漫画を読み自宅に戻る。部屋の窓を開け風を入れる。外灯に浮き上がる雨を思い出す。無数の雨粒が白く魚のように翻って落ちていく。シャツとスラックスを脱ぎ、捲られた裾…

2014年4月14日

…が落ち着く事は無い。ブコウスキーが毎日パンツを履き替え続けなければならないと嘆いていたが、俺の場合は洗剤やシャンプーの詰替をしている時、ふと我に帰ってしまう。シャンプーを使い切る為に握力を容器にこめたり、詰替用のシャンプーの袋の切れ端の置場を考えたりしている時、自分は一体何の為に生きているのかと思う。水性ペンの蓋を開けたまま作業していたら腕がピンク色に染まった。洗面所で腕を洗いデスクに戻る。「落ちました?」水性ペンだからね。「桜は散るの早いですからね」「儚いね」同僚たちの深妙…

夜の果てへの旅

…。 手に取った理由はブコウスキーがセリーヌの著作を愛読していた事を知った為である。医学生である主人公バルダミュは友人と論争の末、勢いで第一次世界大戦に従軍、負傷後、アフリカ、アメリカを遍歴、フランスに戻り、医者として仕事をするのだが…という物語。バルダミュはあらゆるものに対して悪辣な呪詛の言葉を放つ。 なるほど、これはブコウスキーが愛しそうな作品だと思う。 他方、遍歴するバルダミュの側に現れるロバンソンの存在がこの物語の謎である。 ただの道化といえばそうなのだろう。ただし、ど…

ブコウスキーの酔いどれ紀行

チャールズ=ブコウスキー著『ブコウスキーの酔いどれ紀行』を読んだ。 ブコウスキーが故国であるドイツに赴き、そこでの出来事について語る。これはそういう紀行文である。 ただし、ドイツであってもブコウスキーは小説の時と同じように酒を飲み、煙草を吸い、挑発し、朗読会で金を稼ぐ、彼女に振り回される、というような内容であり、本当にいつも通り、飾ったところは(たぶん)無い。だから面白い。 しかし如何せんどうも内容は頭に残っていない。文章と共に用意された何点もの写真には、恰幅の良い老人がニヤ…

くそったれ!少年時代

チャールズ=ブコウスキー著『くそったれ!少年時代』を読んだ。 ブコウスキーの自伝小説というものらしい。自伝小説という分類がどういうものなのかは判らない。とりあえず、いつものブコウスキーの小説と同じように読んだ。そもそもブコウスキーの小説自体、自伝なのか創作なのか分類が出来そうにもないし、とりあえずブコウスキーの事なのだろうと読むしか私に出来なかった。 私がこの本を読んでいる時、なぜかマンションで数人の野郎共と一緒に共同生活を送っており、話によれば、そのマンションはヤクザまがい…

詩人と女たち

チャールズ=ブコウスキー著『詩人と女たち』を読んだ。 ひたすらブコウスキーと思われる醜い男が酒とか競馬をしたり、文章を書きながら、代わる代わる女にモテるという話である。 なぜ醜い男がモテるのかはさっぱり判らないが、魅力的に見えるという事だと思う。 魅力的である事と魅力的に見えるという事は違うらしい。魅力的であるという事は、第三者の共通の了解であるが、魅力的に見えるという事は、個人が勝手に思うだけで良い。しかも自分にとって特別だという事は、それだけで十分魅力的であり、ダイヤの原…

ありきたりの狂気の物語

チャールズ=ブコウスキー著『ありきたりの狂気の物語』を読んだ。 『町でいちばんの美女』を読んでから適当に読み進めていた。そんな中途半端な読みが煩わしくなって一気に読んだ。相変わらずの内容だった。酒、女、煙草、競馬…。ただドラッグは必要ないらしい。彼は酒で十分であるらしいから。 冷たい風にすね毛がそよいでいる。そよぎに毛を任せていると、じつはゴキブリがすねを這っていたのだった。それを手で叩きつぶして、ティッシュでふき取り、そのまま寝た。明日はきっと良い目覚めだ。 そんな感じの本…

NO.8

…いながらチャールズ=ブコウスキー著『町でいちばんの美女』を読み終えた。これは短編集で、適当に最近読んでいた。電車のなかで読んでにやけていた。はたから見たら気持ち悪かったに違いない。内容は酒、煙草、セックス、何でもアリ。どういえばいいのか、戸梶圭太の短編に酒と煙草とセックスをぶち込む感じなのだろうか。あえていえばそんな感じ。でも全く違う。何のしがらみもないぶん、私は戸梶圭太よりブコウスキーの方が読んでいて楽だが…。しかし勢いでブコウスキーの本を結構買ってしまって、別にそう何冊も…

朝日新聞2月27日文化欄から

…式の記事があり、その芥川賞受賞者でもある川上未映子が池田晶子賞を受賞したという小さな記事もある。ふむ、これによって川上未映子はこれによって今年賞金合計二百万を獲得したということか(記事によれば池田晶子賞賞金は百万円だ)。哲学を学んだという川上未映子が受賞したのは、喜ばしいことだけど、単純すぎやしないかと読んだこともないのにいってみる。そういえば諏訪哲史も哲学科出身だったような…。直木賞受賞者の桜庭一樹も東浩紀が論じているようだし…。ちなみに今、ブコウスキーの短編も読んでいる。