読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2015年4月5日~2015年4月11日

雑記(2014.3.11~)

朝から雨が降っている。肌寒い。朝食に冷蔵庫の放置していたソーセージと野菜のオーブン焼を温めて食べる。

丸山眞男の「現実」主義の陥穽を読み直す。今や既成事実とは戦後民主主義であり、それを改める為に「我々」が現実を拒否し始めている…民主主義は与えられ倣ったものにしか過ぎない。それ故に七十年で形骸化するのでは無いか。そんな考えが頭をよぎる。ではどうすれば良いのか。「今までこうだった」では説得力を持たない。「今選び且つ更新している」という具体的な経済活動でなければならない。

顔にできものが出来ている。不節制が祟ったのだろう。今思えば昨日は酒、リトアニア料理だというパイ生地包肉団子キビナイ、スナック菓子しか食べていない。

雨の中、色鮮やかなカッパを着た子どもたちを見掛ける。雨の中を母親と歩く事を喜んでいるのだろう。コンクリートに消えていく雨、長靴に弾かれ流れて行く雨、水溜まりに波紋を作る雨、そしてそこに長靴で飛び込めば水が音を立てて跳ね上がる。これほど素朴な面白さは無かったはずなのだ、なのに慣れ忘れてしまう。

スイーツ脳。上司が用意した甘味を貪っている。食べ過ぎて怒られる事もある。

リクルートスーツの女性が眺める本には「現金過不足」「当座預金」等といった言葉が並ぶ。金融機関に就職したのだろうか?髪を束ねたシュシュが地味なスーツ姿のアクセントになっている。

駅案内人の女性がどこぞかの国の警官を模倣した服装で大きな声を挙げている。

屍者の帝国について考えているはずがスイーツについて考えていた。友人曰く俺はスイーツ脳らしいのでそれが証明されるかたちになった。

結婚式の引出物として選んだステンレス製のマグカップが届く。ジョニーウォーカーのレッドラベルを買ってみたのでそれを注いで飲んでみる。辛味が口に残るような気がする。

仕事が無い。全く以て馬鹿らしい。

玉ねぎを切っていると猫の手で食材を押さえなかったばかりに指に包丁を入れてしまう。しかも火が通りきらなかった玉ねぎが苦い。これでは血液がサラサラになってしまう。

路地裏を歩いていると向かいから母親とその娘がやってくる。小学六年生位だろうか、こちらをじっと見つめて来る。知り合いではもちろん無い。仕方無く微笑んでみるも笑って返されるばかり。これでは保護者同伴にも関わらず小学生に不審な行動を取ったおじさんという声掛け事案になってしまう。

以前の職場の話題が上司や同僚から聞こえて来る。お前らに何が判ると腹立たしい気分だが、それ故にそれなりにも思い入れがあったらしい事に気がつく。

チェロの音が震え延びて行く。

どうやら職場で配置変更の話があるらしい。今回は俺では無く先輩社員が対象のようだが、おそらく先輩社員は配置変更をきっかけに転職活動がうまく行けば辞めてしまうだろう。するとたちまち俺が次の候補になる。そんな夢まで見てしまった。問題は配置変更の対象になった場合、それが良い事なのか悪い事なのか判断がつかないという事だ。

ソニーがクラシック作品を廉価版として今月から来月に掛け百作品再販するらしい。ヨーヨー=マのバッハチェロ無伴奏組曲を聴いてみようと思っている。

「仲間という言葉がロンギヌスの槍のように俺に突き刺さる。」という文章が垣間見えた。イエス、キリスト気取りか?

修羅の門 第弐門はあと二回の連載で終わるらしい。海堂との再戦が終幕とは知らなかった。海堂の技を四門を発動して避ける動きがおかしく、その後、技をくらってからの動きも小動物のようで滑稽である。しかし海堂は死ぬのだろうか?日本に於ける決闘の法律について調べてみたのだが、決闘罪に関する件というものがあり、適用事例は少なく無いらしい。

テーピングを巻いた左手中指の指紋無き滑らかさでテーブルをなぞって行く。太腿の上を、布の上を。

tumblerに水着の女性たちしか現れなくなってしまった。

煙草を吸いスマートフォンに連絡が届いた事を確認する。煙草の煙の中でファンデシーションを塗り直す。少し焦らしてみる。念入りに毛穴が無くなるまで。そして返信する。すぐさまスマートフォンが鳴動する。あと少し。髪を掻き上げる。整える。水を口に含む。もう少し待って。心と身体が整うまで。

アメリカン・スナイパーを観た。これを観てどう思うかと問われれば何かとても危ういところでの綱渡りの表現だなという印象を受ける。

終電間際の電車の酒臭さに閉口する。床に伸びた水。耳許で鳴るビアノソナタ。車内を照らすLED。どこにも隠れる場所は無い。途中下車して待つステンレス製のベンチの冷たさに身体を縮ませる。

眉毛の薄い女子高生が小物で彩った学生鞄から鏡を取り出し髪を整えた。

背広を着こなせていない若者三人の取り留めの無い会話が満員電車の車内に響く。「ネクタイの締め方が判らない。」等と言ってネクタイを仲間に締めて貰っている。これから入学式でもあるのだろう。

寒い夜だった。

質屋の広告を眺めている。義理チョコのお返しで腕に纏ったブランド製品買取価額六十六万…これはどういう階級の話だと考え、キャバクラのキャストと客のやり取りが想像される。偏見だろうか?

豆乳ウイスキー。

世界変革の時。これはTVゲームクロノ・トリガーの終盤戦のBGMのタイトルだが、知的想像なり発見で世界が変わる事があるだろうか?概して技術的なものは生活を変えるものの、その他で世の中は変わりそうに無い。しかしよくよく考えてみると資本主義、共産主義法治主義国家主義民族主義は人の行動を統制しているようにも思える。技術的なものは日常を否が応でも変える。その他は選択の問題という事なのか?それにしてもクロノ・トリガーの魔王は設定は良く出来ている。古代の魔術者の血を引き、事故により未来へワープ。中世に魔王として君臨しながら過去への復讐を誓っているのだ。

Instagramが開かない。

食事を終え布団の中で横になっている。遠くから車、近くではエアコンが音を立てている。これ以上の穏やかな時間は望めるとは思えない。そしてこの時間がずっと続けば良いと願った。概して安易な願いほど雑に叶うものである。その場から動けない。力の入れどころが身体から消えている。どうやら身体の腱が全て切れてしまっているらしい。気がつけば背中の感覚も無くなってしまっている。床擦れを意識の上では無くしてくれようという事らしい。気が利くものである。透かし天井を眺めながら瞬きをする。長い時間を掛け蛍光灯の光が消えた後、また明るさを取り戻して行く。間延びする思考の中で、時間が著しく遅延している事に気がつく。そして蛍光灯がチカチカと点滅を始めた。光まで遅くなり始めたのだろうか。瞬きが永遠に近づいて行く。動きは止まり冷たくなっていく。余白はどこにも見当たらず、閉じ込められてしまう。

最近の夜はすぐに眠りたくなる。

道中、ヤクルト女性営業員に声を掛けて商品を買っている男性を見掛ける。以前、まだ仕事を始めたばかりの頃、役所に資料取付の為に立ち寄った際、帰り掛けに同伴していた先輩社員がやはりヤクルトの女性営業員から飲物を買っていた。そんな買い方が出来る事も、仕事の仕方も知らなかった頃を思い出してしまった。

改札が閉ざされる。何度もカードをかざしたところでやっと開く。

ウイスキーが光を通じて黄金色になる。

久しぶりにサウナに入る。後から入って来た黒人の肌の内側の白さは判っている事なのに目が醒める。

AKB48が歌う缶コーヒーのサラリーマン応援歌より篠原涼子が適当な事やりながら言う仕事楽しんじゃえの方がまだマシだと考える。実際どっちでも構わないのかもしれないが。

羅生門を観る。京マチ子が美しい。

外から雨音が聞こえる。雨戸を閉めようとすると上階の住人と対面し「こんにちは」と言われる。一度怒鳴り込まれた人物に対しこの対応は賢しいというべきなのだろう。