2014年11月8日

文化祭が開かれている。話題なのは三年二組による戦争をテーマにした演劇だ。作家の百田尚樹を脚本と出演者に迎え、戦争に対してシニカルな態度を取った内容だという。実際に演劇の前編を観るが、皆が楽器を演奏したりするなど下準備をしっかりとしたものだった。後編では舞台を広げ室外でも行われるという。三年二組の生徒だという客先の総合職の女性は言う。「三年生は文化祭に自由参加にも関わらず、皆が一丸となって取り組む事が出来た。七月以降の受験勉強も全力で取り組める。」なるほど、確かにこれだけの事をやったら自信はつくのだろうなと俺は思う。

今日は健子診断の為、いつも通り出掛けなければならない。健子診断を土曜日に宛てる会社の器の小ささには閉口するしかない。去年は健康診断の案内をする古参事務員(とはいっても二十代中盤なのだが)が新人事務員に感情無き駄目出しを延々と繰り返していたのを思い出す。

シャワーを浴び着替え出掛ける。久しぶりに通勤経路以外の電車に乗る。土曜日の朝だというのに人が多いのはどういう事だろう。外の景色より車内を彩る広告にばかり目が行く。ここまで欲望を喚起しようとすれば寧ろ白けるのでは無いかと思う。

長い坂を登り健康診断先の病院にたどり着く。受付で客先に常駐している社員に会う。更に更衣室で着替えているととても偉い上司とロッカーが一つ隣りだった。どうやらとても偉い上司はロッカーを解錠出来ないらしい。着替え終え、試しにロッカーに暗証番号を入力して開け閉めをしてみる。なるほど、これは暗証番号を入力した後、「五秒以内の開閉」が必要なのだが、実際は素早く開閉しないと駄目なようなのだ。とても偉い上司にそれを伝えるとロッカーの開閉に成功する。

採血をしたあと安静にしていると、血が止まらなくなり服に血がついて再度着替えを命じられていた男性を見掛ける。

一時間程で健康診断を終える。まだ十時だというのに駅前は人で溢れている。

喉の調子が悪い為ドラッグストアでトローチを、スーパーで夕飯の食材を買い帰宅する。昼食に昨日の夕飯の残りを食べる。そのままPCに向かっていると外から吹奏楽の演奏が聞こえる。

余りに部屋が寒く布団に入り作業をしている間に眠ってしまった。

健康診断でビタミンや食物繊維を多く含む根菜類を取るよう医師から指示を受けた為、ほうれん草やら白菜を豚肉ともに蒸し炒めスパゲッティと絡めて夕飯とする。スパゲッティなのは米を買い忘れた代用でありポリシーがある訳では無い。尚、医師からは洋菓子は避けるよう指示を受けた。