2014年8月25日

頭が重い。これは曇天故なのか。三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたい。この都々逸の作者は高杉晋作とも桂小五郎とも言われているらしいが御託はいい。取り敢えず独りでも構わない、朝寝がしたい。

自宅を出る。気にならない程度の小雨が降っている。朝寝を通り過ぎて女の自宅から出てくる男、電車の中で男女に囲まれる。三千世界諸共殺し独り朝寝がしてみたい。下手糞なエピゴーネン

上司と食事していると異動する事になった先輩社員の話になる。上司が俺に異動になったらどうすると暗に聞く。辞めるかもしれない。今の仕事はバリエーション豊かな内容に触れられるというメリットがある。しかし給料は明らかに低く、別業務であればこの仕事に執着する理由は無い。そしてそこから導き出される結論は、異動の可能性がある以上、仕事を辞める可能性も高いという事だ。上司も会話の反応を伺っているのかもしれない。この事実には少し憂鬱になる。

憂鬱な気分に浸りながら午後の業務に従事。空き時間に資格試験の問題に取り組んでみるが手応えはあるものの基礎から取り組む必要がある事を痛感する。

家路に着く。夕飯はツナと卵焼きとウインナー。野菜が無い。網戸越しに吹く夜風が気持ち良い。外から老人の饒舌な声が聞こえる。きっと何時ぞや見掛けた精神を病んでしまった浮浪者だろう。彼が語る言葉は虚実入り乱れた政治や新興宗教に関するものだ。やれ民主党が、オウム真理教がと早口でまくしたてる。彼が一九九五年の丸ノ内線に乗車して負傷していたら?リーマンショック後の不況下の影響を直接的に被ったとしたら?これは仮定でしかない。しかしそういった補助線や前後関係を察さなければ、彼を直視する事もままならない。