ロシアによるウクライナ軍事侵攻

天皇誕生日の祝日の翌日である2022年2月22日(木曜日)14時00分過ぎ頃、訪問先での仕事を終え、最寄駅から電車に乗ってスマートフォンを見るとロシアのプーチン大統領が軍事作戦を了承したとあった。軍事作戦の言葉の意味を飲み込めず、メッセンジャーアプリの友人たちのメッセージやニュースを読み、ようやくロシアがウクライナにおいて軍事作戦と称した戦争を開始したことを理解した。その後、移動中や勤務先でニュースを追った。ベラルーシからウクライナへ戦車が向かう光景に時代錯誤だと感じた。翌日に訪問した喫茶店の店主は「今、21世紀だよ」とロシアの行動を非難した。皆が同じように感じていることに安堵した。同時に21世紀後に起きた数々の紛争や戦争をどこまで把握してどれを無視したのかという思いも抱いた。
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上記のリンクは私が参考にした2022年2月21日のプーチンの1時間の演説の要約や全訳となる。演説の内容の正しさや間違いを指摘する知識は持ち合わせていないものの、プーチン大統領が、ウクライナやEU、アメリカを非難し、自国の正当性を強調するものとなっていることは判る。

私が危惧したのは、被害者意識を基に加害行為を正当化しているロシアによる一方的な侵攻にも関わらず、ウクライナにも瑕疵があり、ロシアとウクライナ双方に問題点があった故の戦争だったという雑な世論がまかり通ることだった。こんなことを危惧したのは、特にエビデンスは無いものの、常日頃からSNS等によく見受けられる傾向だったという認識が自分にあったからだろう。しかしながら、少なくない国際政治等の専門家は、素人目にはむしろ強硬と思えるほどに、はっきりとロシアが国際法に違反するといった論陣を張っていた。専門家たちは国際法に則ってロシアは非難したのである。現実主義は既定事実のみに基づく。故に物事をなし崩しにしてしまう。そうならないために必要なのは国際法のような一つの基準や基準を履行し続けることに意味を持たせることなのだろう。ここで国際法のような基準が理想主義と現実主義の折衷なのだという気付きがあるものの、法律論的に正しいのかはわからない。今もウクライナとロシアの戦争は続いている。