『ニンフォマニアック Vol.1』

ラース=フォン=トリアー監督作品『ニンフォマニアック Vol.1』を観た。
路上で行き倒れている女性を見つけた老人は彼女を介抱するため自宅に連れ帰る。彼女は人心地着くと老人に幼少の頃からの性経験を語り始まる。そして彼女が語る内容を博識の老人が解釈もといこじつけをしていく。本作Vo.1 では女性が不感症になるまでが語られ、Vol.2に続く。

性的な事に興味感心が強い女性が自ら積極的に関わっていく。しかし積極的に関わりながらセックスに愛情は無く欲してもいないと語る。しかも本作で述べられる意味深な数字や事象は老人のこじつけによって無駄である事が観客に示される。その為に本作は彼女が語る性遍歴をそのまま観るしか無い。幼少期のマスターベーション、父と母との思い出、初体験を望んだ男性の腰の動きの回数、女友達との列車の中でセックス競争、その他の様々な性交渉の男性たち、その妻と子どもたち、初体験した男性との再会、そして不感症等が章立てて語られ、どこかユーモラスな内容となっている。

ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2 2枚組(Vol.1&Vol.2) [DVD]

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