『羊の歌―わが回想』『続 羊の歌―わが回想』

加藤周一著『羊の歌―わが回想』『続 羊の歌―わが回想』を読んだ。

テニスの練習を一生懸命したとか、日本人女性の付き合いがあったとか、外国人女性とも付き合ったとか、海外を放浪していた…といった断片的な記憶しか残っていない。

最近、山田風太郎の「戦中派不戦日記」を読み終えたのだが、本書と比較すると、日記とエッセイという体裁の違いもあると思われるが、世界観が全く異なる印象を受ける。なお、偶然であるものの、2人共医学を志し、肋膜炎により兵役を免除になったという一致がある。

以前も説明した通り、私が加藤周一を意識するようになったのは高校生の時に国語の教科書に掲載されていた「日本の庭」が面白かったことによる。また、朝日新聞で連載されていた夕陽妄語を読んでいた記憶がある。本書内で触れられていたかは忘れたがモスラの原作者である中村真一郎、福永武彦とも親交があったと言う。

羊の歌?わが回想 (岩波新書)

羊の歌?わが回想 (岩波新書)

続 羊の歌?わが回想 (岩波新書)

続 羊の歌?わが回想 (岩波新書)