2014年9月16日

駅前に三輪車。例えばこれは、昨日夕方に二時間寝た為に、本を勢い読み進め、夜眠れず、朝方二時間しか寝ていない為に見た幻である可能性は?起きてから視界良好、特に何も異常は、そういえばマンションからイケアの宅配人が出てきたのは意外だったものの、観ていない。そもそも駅前に三輪車だなんてたかが知れている。巨大な水蜘蛛が宙を進んでいる位でなければ。帰りにあの三輪車があれば、まだ持主は現れていないのだ。

対面式のぺビーカーに関わらず先端の骨組みに乗る少女とそれを押す母親。それはそれは可愛らしかった。

有り得ない未来の妄想は、現在のそこに至るまでの過程が描けない事による。

上司に東京大神宮に先輩社員と尋ねた事を報告すると「運も重要だ。」という。「そもそも有り得ないという態度もどうかと思う。」とも言う。

珍しく上司と共に外出する事になる。電車を乗り換え本社に向かう。正午を回った時間帯の車内は気怠く汗臭い。多摩川に入り視界が開ける。川沿いのマンション、運動場を陽が照らす。

帰り道、小学生たちの下校時間と重なり、車内の騒々しさに上司共々笑う。上司は十二月に奥さんが出産予定だという。ベビーカーやら何やらの準備が大変らしい。今思えば姉も出産した際、母からそんな事を聞かされた憶えがある。

駅前のATMに寄ろうとし交差点で信号を待っている。ふと、駅の出入口を確認すると、三輪車がある。