2014年9月15日

妻夫木聡広末涼子、そして少女。三人は高層マンション共用部に暗闇の中に閉じ込められている。ひっそりと光る街並みが窓から伺える。視点は妻夫木聡に背後に周る。マンションの何処かで爆発。揺れるマンションのなか独り走り出す妻夫木聡。後に続く広末涼子と少女。広末涼子は自分と少女を顧みない妻夫木聡を非難する。それを鼻で笑う妻夫木聡。二人は離婚した間柄らしい…。
マンション一階外構部。敷地の外に出ようとするも三人を狙う刺客たちが彷徨っている。どうやらこの話は巷によくある命懸けの脱出ゲームのようなものらしい。非常階段を徘徊する女の背後を抜けようとするも広末涼子と少女は気が動転して女と鉢合わせする方向へ進む。気が付けばタモリ妻夫木聡を追う。柱の横に積まれたゴミ箱を登り柱に縋り付く妻夫木聡。それを見上げてほくそ笑むタモリ

同級生たちと運動場にいる。皆、スポーツ用ショートパンツを着用している。ショートパンツには若干動きにくいが生地が厚く汗を吸うもの。汗は吸わず生地の薄い体にフィットするものがあるらしい。同級生の一人が俺のショートパンツを見て「俺も生地厚めのパンツにすれば良かった」と言い、周りの同級生から非難されている。今思えばこのショートパンツは生理用品を暗示しているかもしれない。そんな同級生は妙に仰々しいシューズを履いている。話を聞けば登山用らしい。気がつけば山の山頂より少し離れた宙に浮く正方形のブロックの上に縋りついている。同級生はブロックから山頂の間、四メートルほど間を跳ね、そのまま山頂から岩壁を飛び降りて行く。それを見ながら俺もまた彼に続かなければならないのかと嘆く。

少数部族の闘争。草原の道に並んだ部族が武装の準備を始める。斥候が戻り敵の状況を報告する。「馬車が一台、右舷は大型テントで覆われています。」俺は斥候の言葉を確認する為、道を外れる。確かに馬の横にテントがある。どうやらテントで武装を隠しているようだ。更に奥へ進むと褐色の肌をした女性たちがテーブルの上に料理を並べている。女性たちの元で料理を眺めていると戦いが始まる。こちらに向かってくるポロシャツを着た眼鏡の男が見える。俺はテーブルに武器を探す。皿の上に載せられた小刀たち。柄の無い小刀とカッターを手に取る。男が振り下ろす刀を小刀とカッターで受けるが話にならない。いずれ指が切り落とされるだろう。男が引いた間にテーブルからやはり柄の無い細い曲刀を取り出す。揉みくちゃになる男と女の間を縫って俺は男の背後、肩甲骨と背骨の間に曲刀を刺す。そしてそのまま深く押し込む。確かな手応えを感じつつ目を覚ます。布団から伸びた手が枕元に積んだ本の上に載っている。

クリーニング屋にスーツを取りに行きがてら、ラーメン屋に寄る。席に着くと隣では男女が談笑している。厨房ではレンジの機能が可笑しいという店員の会話。隣の男女が店員から紙エプロンを注文した。背後ではぺビーカーを押す家族が通る。注文した黒担々麺を啜る。スープは黒くかき混ぜると灰色の液体が浮き上がる。ラーメン屋を出てクリーニング屋に寄りスーツを受け取る。店内では眼鏡を掛けた青白い顔の女性がレジの中で中年の店員と親しげな会話をしていた。スーツを受け取って道に出ると青白い顔をした女性が自転車で俺を追い越し、SoftBankの前で自転車を降り店内に入っていた。新型iPhoneの予約を俺もするべきなのだろうが何ともやる気が起きない。

グレッグ=イーガン「万物理論」を読み終える。夢中になって読むのだがその万物理論が何たるか判らないのだから困ってしまう。