2015年1月28日

午前零時を超え高校生の時から聴いている最早ベテランと称されているロックバンドの新譜をスマートフォンにダウンロードする。先行シングルを買っている為にアルバムは曲順に穴が開いていくのにはかなり苛々する。どうにかアルバムとして表示させようとするが上手くいかない。以前は自動的に表示出来たはずなのに。便利で不便な仕組みだと思う。

中原昌也の知的生き方教室を開いていると外から男女の声が近づいてくる。どうやら上階の入居者らしい。「免許は持ってるんですか?」甘ったれた声で女性は言う。「持ってます。」アルコールでも入っているのか頼りない声で男性が応える。免許も持っているかも知らない関係の男女が午前零時を回って安アパートのボロアパートでする事は決まっている。

仕方無くスマートフォンに擬似アルバムを作成する。女性の為にコンビニで飲み物を買って来たであろう男性の足音が聞こえる。

客先の女性管理職と共にビルの階段を降りる。途中見つけたマウンテンバイクは誰も使う人が居なくなるのだと言う。なら私が使いますとマウンテンバイクを担ぐ。俺はこの女性と共にどこかへ行くらしい。ビルを降り街を歩く。桜の花が咲き乱れて散る。俺は充溢した心持ちで桜と女性を見やる。

気がつくと中学校の昇降口で背の高い外国人に追われている。学校の外はジャングルで俺はそこからやって来たらしい。同級生が久しぶりだと顔を出す。巨大な外人は壁に向かってひざまずき泣いている。

珍しく充実した眠り心地だった。しかし何を意味するのかは判らない。余りに具体的過ぎる。エアコンにスイッチを入れまた目をつぶる。

イヤフォンの耳栓。中年男性のスマートフォンで繰り広げられるRPG

GRAPEVINEの新譜を聴く。風という言葉が歌詞に頻出し、運命や宿命を意図していたと思われた。しかし今回は只の風になった。何かに託すのでは無く自分に立ち返らなければならない。それが成長なのだろうか。

エレベーターで後輩の社員と鉢合わせる。「煙草吸い始めたんですか?」煙草臭いらしい。「いや。」と適当に応える。気がついた事を遠慮する事なく口に出せるのは評価出来る。「もしかしたら煙草を吸う女性と同棲しているかもしれないんじゃない。」と言ってみる。「まぁ、そうですね。」と笑いながら応える。そんな事は無いだろう思っているらしい。全くその通りなのだが。

上司の計らいで明日の資格試験の為に定刻で帰宅する事になる。出来れば休日出勤も計らって貰いたいところだった。とはいえ自らの怠慢もあって試験の合格点に届きそうも無い。全く自分の計画性の無さと怠慢さにはウンザリしている。しかし仕事をしながら勉強している人には頭が下がる思いだ。