2014年5月30日

午前四時半の起床。朝勃ち、雨戸を開ければ朝焼け。朝日が部屋に入り込む。仕方無く一服しネットを巡回。シャワーを浴び、爪を切る。爪が切れる音が室内に響く。着火音と共に爪が弾ける。髭剃りをした為、口の周りが痛む。仕方無く水で口の周りを洗い締める。白シャツは洗っていなかったので、古い青シャツを羽織る。青髭と青シャツ、というより剃刀負けした顔なら赤髭だろうか。

満員電車、香水の匂い、顰め面の背広、髪に混じる白髪、セーラー服、纏められた髪の下のうなじ、耳に垂れるイヤリング。

香水の匂いや身に付ける装飾品からブランドを俺は判断出来ない。昨夜読み終えた田中康夫「なんとなく、クリスタル」、高橋源一郎の解説の通り、批判的な小説だという印象を受ける。彼女が「なんとなく」夢見る未来は、物語の終わりに資料として添付された当時の出生動向数が否定している。そして現在はその数字より悪く推移しているのだから。