文学の触覚

『文学の触覚』に行ってきた。平野啓一郎の作品が展示されるということで興味を持ったのだが、川上弘美の音読があることを知り、川上弘美の声が聴きたいという思いが次第に強くなった。おそらく川上弘美の声は聴いたことはない。あの綺麗な人の声聴きたい、そう思ったのだが、なんと機材が故障しているらしく、鑑賞できなかった。よこしまな気持ちだからか?
 
とりあえず一時間以上観て回った。一番最初の展示室には、任天堂DSが置いてあった。例の文学全集のソフトが入っていた。その他、百科全書がおいてあったり三島の演説の写真が展示されていた*1

とりあえず印象に残った展示を挙げると穂村弘「火よ、さわれるの」+石井陽子「情報を降らせるインターフェース」、「タイプトレース道:舞城王太郎之巻」舞城王太郎+dividual(遠藤拓巳+ドミニクチェン+松山信也)など。特に「タイプトレース道」はタイプの音が展示室に響いていてその存在感を示していた。他には『谷崎リズム』森野和馬と「舞城小説粉雪」舞城王太郎+こまバード・ブラザーズ(ペレス・ペラエス・マリアーノ+高橋浄久)はビジュアルで見せてくれる。「記憶の告白―reflexive reading」平野啓一郎+中西泰人は、文字が読みづらいけど、ずっとやってれば面白いかも。「モルファタワー」児玉幸子はかなりいかしてる。一個欲しい。

個人的にあまりこういう展示などに行かないので、鑑賞の仕方が下手だなぁと感じた。これからもあんまり行かないだろうけど。

*1:この三島の演説の写真を丹念に眺めてみたが、三島の後ろの建物にぶら下がっている横断幕?の文字を読むことができた。嘘は書いてなかった。一理あると思う。でもあの字の雑な感じだと誰も読めないんじゃないかと思った。