ツルネーゲフ『はつ恋』

イワン=ツルネーゲフ著『はつ恋』を読んだ。

ツルネーゲフの『ルージン』について調べているうちに『はつ恋』に興味を持ち先に読み終えることになった。青空文庫を使用して読んだ。邦訳は神西清。

40がらみの男が自らの初恋について文章にして語ったという体裁が取られている。
10代の青年が別荘先の隣家の21歳の女性に初恋をした。女性は青年の父と不倫をしていた。それでも青年は父を嫌いにならず尊敬の念のようなものは消えない。不倫が露見し、青年の家族は別荘から戻る。ふと青年は戻った先で父と女性の密会を目撃する。父が女性を鞭で打擲するも、女性は何も言わず父を受け入れる。青年はその様子を見て恋の情熱を思い知る。

はつ恋を英語でFirst Loveである。