2015年12月7日~2015年12月13日

十二月のイルミネーションを家に飾る親子を見掛ける。この輝きは必要とする人たちだけに用意された物なのだと腑に落ちた。

電車に乗ろうと駅に赴くと電光掲示板には電車の遅延情報が流れて行く。「~線は~駅で起きた人身事故により」路線は一つでは無いらしい。今日は何かしら支払いやら締切が設けられた日なのだろうか、また人の死が何かしらの出来事として感じられるのが駅かと背筋が寒くなった。しかしよくよく考えてみれば忘年会シーズンでもあり、酔った勢い線路に落ちてしまっただけかもしれない。もちろんそれもまた悲劇である事には変わりない。駅のホームで小便を垂れ流し、電車が近づく音に誘われ、鋭いブレーキ音と共に身は弾け、四肢は轢断される。最後の記憶は視界に散った激しい火花だろうか、そんな想像をした。

巨匠とマルガリータやらマチネの終わりにを読んでいると聖書の知識が求められる事が多く、購入して放置していた文語訳聖書を手に取ってみたのだが、やはり文語は格調と共に敷居が高かった。仕方無く口語訳を読み進める事にした。

仕事終わりに友人と日本酒を飲みダーツをした。友人から簡単な手ほどきを受けて的に向ったが、酔いがまわって力が抜けている為か、今回は割と的に刺さった。

目覚めると友人からメールが届いていた。相変わらず急な呼び出しだった。友人行きつけのジャズ喫茶で近況を聞いたところ、色々と考える事も多いようだったが、物事を決め兼ねているという話しているなか、「川の流れのようにって良い歌詞だよね。」等と言うものだから吹き出してしまった。川は流れても、流れの中で決断した事が良い方向に向かえばと思う。