2015年11月30日~2015年12月6日

椎名誠について調べていると、ネット上に公式の文学館があり、目黒考二と共に全著作を振り返るという企画があった。まずSF三部作及び読んだ記憶のある私小説について読んでいった。著者自身、忘れている作品があったりするのはご愛嬌だが、旧知の間柄の二人の掛け合いがなかなか面白く、結局読むのを止められなくなった。この企画でも触れられているが、教科書に掲載されていたヤドカリ探検隊という短編があり、おそらく椎名誠の初めて読んだ作品にはなりそうだった。ちなみにこれは書き下ろしの為、収録された単行本は無さそうだった。また目黒考二がこの企画の中で提案しているのが、武装島田倉庫の世界観を持つ作品、通称「北政府」ものの作品を集めた、続・武装島田倉庫の刊行である。著者は否定的な態度を取っているのだが、ここは目黒考二を支持したい。

背広を着た男性が牛乳パック五つ、そして青海苔を買い物かごに入れ精算していた。また後日だったか、他の男性が一つの商品を大量に買っていたのを見た。そういえば、ボジョレーヌーボー解禁日に大量に買い込んでいる男性を見掛けた事もあった。大量に買い込む姿は意図が見えないと少し不気味ではある。

巨匠とマルガリータを読んだ。貪るように夢中になって頁を進めた、幸せな時間だった。