上階の入居者が騒いでいる。なぜかベランダから水が滴っている。「さすがにこれはヤバいだろ」「真面目な人なら怒るぞ」残念な事に俺は真面目な人間では無い。どちらかと言えば感情的な人間だ。久しぶりに耳栓をして眠る。
会社で年長者と話している。俺は仕事にやり甲斐もやる気も持ち合わせていないという事を告白。そのまま会社を後にする。もう会社に戻る気は無い。
午前二時、面白くも無い夢にそれは違うだろうと苦笑いをする。これでは以前と変わらないのだ。なかなか忠告的な夢だ。
午前六時、目覚めは悪い。シャワーを浴び自宅を出る。曇天、気温は高くない。半袖のシャツから伸びる小麦色の二の腕を撫でる女性は遠い目をしている。そう、休暇はもう届かない過去にある。
駅構内で客先の元担当者を見掛ける。蛍光色のカーディガンが目を惹く。そのままコンビニに入ってしまい声を掛けるタイミングは無い。
月曜日の気怠さに抵抗しながら机に向かう。ここで仕事の意味を問う事は徒労だ。
夕飯は豚肉とニラともやしを炒め、カブの漬物と納豆、インスタント味噌汁を食べる。少食で味わう事を覚えるべきだ、きっと。