2014年8月19日

午前六時前、陽が部屋に射し込む。月曜日の次の日、火曜日であり、水曜日の前日、火曜日であり、二〇十四年八月十九日の日本の火曜日である。特に今日が何の日であるか確認する事には意味は無いのだが、今日は今日しかないらしい。たまにはそんな事を言及しても良いのだろう。

布団の上、雨戸を片方だけ開けた窓から入り込む白い光が眩しい。頭を動かして枕の位置を変える。耳栓を外すと室外機と車の騒音、蝉の鳴き声が耳許を賑わす。充電中のスマートフォンを手繰り寄せ小さなディスプレイをタップする。午前六時前、アラームが鳴るより早い目覚め。まだ横になっていたい。布団の上でぼんやりと十五分程度無駄な抵抗を試みるも、諦めて身体を起こす。PCのディスプレイを立ち上げ、冷蔵庫から取り出したアップルジュースを飲む。煙草が切れている。このまま吸わないのもいいだろう。ふと思い立ちソフトマシーンの音源をiTunesからダウンロードする。タオルを取り出しシャワーを浴びる。温い湯を浴びながら歯を磨き、頭を洗い髭を剃る。タオルで身体を拭き、汗が引くのを待つまでPCを眺める。やはり読むべきものなど無い。着替えて自宅を出る。乗換で電車を一本を送り、スマートフォンを眺め打ち込む。良く顔を合わせる鼻がツンと上を向いた妙齢の女性がキュートに思えて来たかもしれない。駅を下車した瞬間包まれる熱気と風。駅構内の長い階段を登り改札を抜ける。蛍光灯の光が明る過ぎると思う。駅を出ると日影と陽射しのコントラスト。いつまでも朝の記述が続く。既に昼だというのに。