2014年6月17日

本を読みうたた寝。蛍光灯が眩しい午前一時。シャワーを浴び横になるがなかなか寝付けない。すると地震が起きる。今週だけで二回目。妄想と夢を行き交い眠る。

ギャング団の黒人一人が裏切った。ビルの高層階のラウンジに追い詰めるも、俺を含む四人は拳銃で撃たれてしまう。黒人も自らの身体を撃ち抜いた。黒人は死を間際に助かる方法を告げる。「カーゴパンツのボケットに入ったレーザーポインターを使えば助かるかもしれない。」ギャング団に秘密道具がある事は知っていた。崩れ落ちた黒人のポケットを探るとアルミ製のレーザーポインターが入っていた。点灯させるも何も起きない。俺たちはレーザーポインターを握り締めながら死んだ。
ビルの屋上にいる。眺めが良い。俺の身体は大きく変化していた。顔は身体の二倍あり、口から並びの悪い歯が飛び出している。横には着物の女と空中に煙の尾を引いた物体が浮いている。どうやら俺たちは異形の身体になって蘇ったのだ。妖怪と呼ぶのに相応しい身体になって。着物の女が言う。「私はこれから灘波(なだなみ)と名乗るわ。波は波美では無くあくまで波よ。」俺は笑う。「そんな細かい事を言うから面倒な奴だと言われるんだ。」

浅い眠りから起きる。夢を観て起きるのだから何時も浅い眠りなのかもしれない。シャワーを浴び着替える。曇空だが、洗濯物は干したままにして自宅を出た。電車の中に満ちる香水の匂いと阿呆面した男が頬張るコンビニで買ったフライドチキンの匂い。モヒカン頭の男が羽織るTシャツにはナスカの地上絵が描かれている。そんな宇宙へのメッセージを朝から地上で受け取りたく無い。

帰り道、猫と戯れている。見た目は気難しそうな爺のような顔立ちだが、人懐っこい。そしてこちらに顔を向けようとしない無愛想さが良い。

河本英夫「〈わたし〉の哲学 オートポイエーシス入門」を読んでいる。講義の内容に近い河本節、今回のキーワードは少年のようである。