2014年6月13日

本を読みながら寝てしまう。シャワーを浴び眠る。取り留めない記憶の奔流に巻き込まれてしまう。誰かが俺のベッドの周りを歩いている。しかしアイマスクが怖くて外せない。数十分後、アイマスクを外すと頭上に迎えるのは部屋干しの洗濯物。夢現

晴れ、シャワーを浴び着替え部屋を出る。ノートPCに積もった埃を指で拭う。埃を浴び眠る。アパートの一室で誰にも顧みられること無く眠る数千の死体が玄関を叩かれるのを待っている、ないし放っておいて欲しいだろうか?

満員電車から降りようとすると紙袋が落ち、中から小さな人形が飛び出した。まるで役に立たない、しかし誰かを喜ばせるものなのだろう。仕方なく拾い上げ、近くに居た警備員に押し付ける。

晴れ、蒸し暑い。コンビニから出て来た大学生が「暑いなぁ」とぼやく。何気無く暑さをぼやく仲間がいる事の素晴らしさに気がつくの何時だろう?場所によっては土砂降りらしい。こちらは晴れている。しかし西の空を眺めると高く黒い雲が見える。

金が無い。例えば今日、本二冊と壊れたスマートフォンの充電器を買う。すると一週間分の生活費が飛ぶ。このまま俺も何処かに飛んでしまうかもしれない。

飛ぶ事無く駅構内を歩いていると髭剃りをしている若者を見掛ける。夕方に髭が伸びて来るのは仕方無い。自宅に戻ると男の子がやはり隣室を伺った後、二階に登る。食事と洗濯物を終え、ゴミ出しをすると母親の自転車がある。シャワーを浴びノートPCを眺めていると隣室から中年女性の罵声が聞こえる。この声は男の子には届いていないのだろうか。どちらにしても母親は察しているだろう。