路上に人が集まっている。どうやら選挙の応援らしい。車道に現れたのは田中康夫だった。その後、女性が現れ、彼女がボクサーであり、選挙に立候補している事を知る。知名度を上げる為に選挙に出るらしい。彼女に覗き込まれ、ボクシングの練習に取り組む姿が見えたところで記憶は曖昧になる。
今日はアパートの高圧洗浄作業が予告されているに関わらず、洗濯を干している住人がいた。俺は部屋の窓も換気扇も閉めて家を出た。とはいえ高圧洗浄作業で建物の瑕疵が発見され漏水被害に会うのはよくある話だ。
電車を待っていると柱のシーリング部分に待ち針が刺されている。この待ち針が何を止めているのか？一時的に意識を留められた。シーリングに浮かぶ待ち針の赤、異物感、引き抜こうと思えば可能だろう。確実に意識が向けられているにも関わらず、無視され続けるものがある。
ジョン＝ゾーン「Angelus Noves」をまともに聴けていた試しが無い。前髪がバッツンの美容師はそういう髪型なのだと納得させる。前を歩く高校生二人の声が聴こえる。「付き合うか、付き合わないか、まずそこから考えるしかないでしょ」全くその通りだと思う。
自宅に戻るとアパートが若干綺麗になっている。部屋に水漏れした様子は無い。
