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2014年10月8日

午前零時からシャワーを浴び眠気を待つ。

歯磨きをしていると歯ブラシのヘッドが口の中で折れる。口から取り出した歯ブラシ。更に口の奥から二番目の歯を取り出す。驚きとある種の気持ちよさ。鏡を覗くと奥歯が一部残り、手元の上の歯は黄ばんでいる。母が俺の口の中に指を入れ、歯茎の柔らかさを確かめる。

父親が段々畑に穴を掘っている。それは誰もが学び忘れてしまうという国語の教科書に記された一節なのだという。父が掘り埋めた場所が青色に光り爆発する。俺は段々畑を脱げ出し、海を目指す。気がつくと身体は風に浮き上がる。浜辺の公園に着地すると周りは建機だらけだ。津波にせいだろう。それでも海水客が溢れている。下階が朽ち果てたマンションのベランダで若者たちが笑っている。出店にグロテスクな玩具を見掛ける。

喫茶店で店員に煙草の銘柄を誤って告げる。よく考えてみると職場の外で発している単語は煙草の銘柄くらいしかないのかもしれない。

自分の不甲斐なさを呪いたくなる時がある。現状に甘んじている自分に苛立ちを募らせる事がある。凡そ普段の自分とは縁が無いはずの感情を音楽で宥める。空を見上げるも月は建物に阻まれて見えない。今日は月食らしい。

駅を出ると月が下半分欠けている。スーパーで秋刀魚を買う。連日秋刀魚を買っているが日によって値段が違う。今日は百円を切っている。

食後の眠りから覚め午前零時。外に干したままの洗濯物を取り込む。やはりいつもと変わらない日々。