羽根のような袖の服。名付けてイカロスガール。イカロスは飛ぶ為に尋常じゃないほど大胸筋が発達していたという見解を述べたのは姉だった。削ぎ落とした体重、鍛え上げらた上半身。彼の日常生活は好奇の眼差しに晒されていたに違い無い。ロウで固めた羽根に光を透かして笑い、鑿を振るい汗を流す。
押入に蜘蛛が二匹歩く。
鏡を覗き込むと伸びた鼻毛の成長に驚かされる。
飲み会。友人が勤める醸造所で購入したワインを差し入れ。やはり皆甘いと驚く。とはいえボトルは空になったようだった。やはり冷やして一口、渇いた喉元に流すのが至極の一杯なので無いだろうか。