2014年6月23日

どこぞかの旅館の一角で中学校の同級生が集まって飲み会をしている。すると直ぐ帰ろうとする同級生がいる。午後二十一時までに帰らなければ行けないらしい。どうにも頑なな態度が気になる。集まりが散会すると一人の同級生が俺の家に泊まるという。早朝、庭に出ると巨大な虫が目の前を通り過ぎる。尾の長い蟻の口をしたトンボだった。手元に飛んできた丸いクラゲは胞子を無数絶える事なく飛ばし続ける。風の谷のナウシカの一場面のような光景。同級生が自宅から出ていたらしい。巨大なトンボが彼の後頭部にぶつかる。

朝だがまだ早い。今日は晴れのようだ。また眠る。

本棚の上からエイリアンの口に剣を突く。首の後ろから突き出した剣を縦に引き抜く。緑の液体を吐き出してエイリアンは倒れた。本棚を降り、広い室内を屈んで進む。

二度寝と睡眠不足の為か身体が怠い。雨戸を開け、網戸を閉じ部屋に風を入れる。一服してPCを眺める。母親に押されるようにしてランドセルを背負った男の子はアパートを出て行った。今日は映画を観にいく予定だ。シャワーを浴び着替え自宅を出る。コンビニに寄り立ち読みし電車に乗る。改札口に立つ駅員は眼鏡を掛けた若い女性。月曜日の遅い時間の為か、華やかな服装の女性が多い。

映画館で発券し路上に出る。アサガオの花があしらわれた着物を纏った女性が視界を横切る。

女子ーズを観たが暇潰しにしかならない映画だった。どう考えてもスベっているのに笑ってしまう辺り、俺もただのおっさんだなと思う。

映画館のエレベーター、黒光りしたスーツを着込む茶髪の男性とツナギを着た小さな女性が視界に入る。まとまりに欠けた二人が浮いているのは間違いない。しかしその浮きようは俺の意識を掻き乱すのには十分だった。

シャツを買おうと量販店に入る。所狭しと並ぶシャツ。駅構内のベンチ、スマートフォンを眺める。視界に靴が音を立てて流れていく。

スーパーに寄り食材を買う。昨日カレーを食い過ぎたのが胃の負担になり身体が怠いのだと気がついた。

雨が降る。少しすると陽が差し始める。カーテンをめくると小雨が降り続いている。

雨が止む。ご飯を炊き食べる。鯖の缶詰、レモンを絞ったキャベツ、漬物、豆腐、納豆。

動作が文節に区切られてしまい、まるでつながりを持たない、人形のようだ。