2014年6月22日

ある男に追い掛けられている。しかし男の動きは把握出来ていた。連れの男性は男の行動を把握出来ていないようなので捕まるかもしれない。しかしいつもと違う場所に男が現れる。これは今まで男の行動パターンと異なった。思わず足を止めてしまう。慌てて逃げるが男が追い掛けてくる。

耳栓越しに地面を打つ音が聞こえる。雨音だと気がつき、雨戸を開ける。路面が濡れている。降り始めたばかりだろうか?洗濯物を取り込んだ後、冷蔵庫からクッキーを取り出し食べる。

雨が激しく降り始めたなか、横になり眠る。喫茶店に上司たちがいる。しかし皆一人になりたかったらしく喫茶店を出て行く。幅の広い道路を渡ろうとするもなかなか辿り着かない。ハンバーガー屋の店内、中学校の同級生が一人、机の向こうに座っている。喫煙室では四人の同級生たちが食事をしている。「食べる気がしない。」と渡された焼きそばパンを手で弄びながら同級生の話を聞く。「明後日テストなんて聞いていなかった。明日休んでテストも受けない。」モニターからニュースが流れる。廃屋から男性の死体が見つかったという。「あっ、これは俺と関係あるかもしれない。」と同級生がこぼす。俺もまた彼が働いていた工場主の死体ではと考える。何も注文していなかった俺は知らぬ間に焼きそばパンをかじっていた。友人も一口欲しいと言うので差し出す。

スーパーに行こうとシャワーを浴び着替えていると男の子の声が聞こえる。「カエルのうたがきこえてくるよ くわっくわっくわっくわっ」何故かその先は唄わない。思わずげろげろげろくわっくわっくわっと口ずさむ。自宅を出ると男の子と母親の開いた傘が遠くに見える。くわっくわっくわ。

無性にカレーが食べたくなったので鳥肉とカレー粉、カレー用パックの野菜を買う。このパック詰めの野菜、既に皮が剥いてあるのでものぐさな俺は重宝している。レジ前で母親に抱かれた赤ん坊が声を挙げている。よく見ると何と無く声を挙げているようである。目があったのでこちらも面白くなって見つめ返す。柔らかな髪、光弾く黒い瞳、柔らかな肌、苦味を知らない舌。長い間見つめていると時折怪訝な表情を見せるのが可笑しい。

カレーを作りながらメカゴジラの逆襲を観る。前作の続編という形を取っており、昭和のゴジラシリーズではかなり出来の良い部類に入る。カレーの味はイマイチだった。

また眠る。起きると午後十八時、雨があがり、路面は乾き始めている。散歩に出て一先ず公園を目指す。雲の中に夕陽が顔を出している。公園のトラックや遊歩道にはランナーやボール遊びに興じる人々。夕陽を追い掛けて視界の広い場所に出て行ったが、雲の中に隠れてしまった。適当に道を選んで一時間、住宅街に入ると子どもを抱いた父親がアパートの扉を開けてチャイムを押そうとする動作を繰り返しながら子どもをあやしていた。

昼に続きカレーを食べ、PCを眺めていると父から電話があった。父が電話をしてくる時は母が不在の時だ。「お母さんはいないの?」「専門学校の同窓会で岐阜に行っている。」案の定と言ったところだ。父と徒然に話す。ゴルフだけが最近の楽しみだと言い、姉が婚約指輪をもらった事、親類が来春結婚する事、親類の健康不良が話題に挙げる。お前も何か無いなのかと尋ねられる。嫌な気もしないので、付き合いのある女性は居ない事を告げる。父は「大丈夫だ、自分も二十九歳まで何も無かったから。」と何故か励ます態度を取った。しかし年齢が問題では無いし、見合いで母と出会った父とは状況が違うよなと考え、思わず吹き出してしまう。