2008年の映画をふりかえる。

 毎回更新が楽しみな空中キャンプさんが「2008年の映画をふりかえる」という企画をしているので参加してみる。
 毎回、映画や本をユーモア、時に哀愁をこめて届けてくれる空中キャンプさん。ひらがなと漢字の割合が最高な空中キャンプさん。私は最近定期購読するようになりました。一体どんな人が書いているのだろうと、卒論の遅れた進行を忘れて過去の日記をむさぼり読んだこともありました。結局面白い人ってことしかわからなかったです。これからも更新楽しみにしています。

 それでは2008年の映画を振り返ってみたいと思います。

 1、名前 bullotus 男


 2、2008年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください。

 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

 『ノーカントリー』

 『純喫茶磯辺』

 『純喫茶磯辺』がイレギュラーな感じです。


 3、2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください。

 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のラストシーン。主人公の背中が忘れらない。
 『ノーカントリー』はこれといって印象に残っているシーンはないですが、シーンが暗転して切り替わるたびに物語がより悲惨な結末に向かっていくのが不気味でした。前後の文脈で、何が起きたか理解させる手法が嫌な感じでした。
 『純喫茶磯辺』では麻生久美子が「私ヤリマンなんです」っていってみたり、仲里依紗がかわいい顔して足のツメに鼻をおっつけて匂いをかいでいるところが忘れられません。
 

 4、今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか。

 よかったというか、映画館に行くたびに、予告に麻生久美子がでてくるのにはびっくりしました。ああ、映画女優なんだなと。


 5、ひとことコメント

 一応上記の次点には『BOY A』『迷子の警察音楽隊』を挙げたいと思います。
 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『ノー・カントリー』、『ダークナイト』は本当に圧倒的な勢いというものがあったように思います。ただ『ダークナイト』は内容が盛りだくさんで私には酷でした。
 『純喫茶磯辺』が今年の3点に入ったのは麻生久美子演じる素子に思い入れがあるためです。自分を少し雑に扱える「器用」さを持つ女性。それゆえにできる傷の痛みとそれを省みないタフさが、非常に魅力的であると同時に怖いんですよねぇ。
 基本的に沢木耕太郎の映画時評を軸にした、非常に他律的な映画鑑賞をした一年だった。
 しかし映画の感想読み返してみるとあまりに抽象的すぎて何がかいてあるのかわからないものが何個もあるな…。