『ぼのぼの』について

 『ぼのぼの』の登場人物は動物である。彼らは漫画に登場することによって言語を操り、二足歩行をする。この漫画のキャラクターとして登場するがゆえ*1に、彼らは自らの行いや考えを反省し討論を交わす。そしてその討論の内容は、動物らしく生きること、もしくは動物らしくない行動(理性?)についてである。これが『ぼのぼの』の魅力の一つだと思うのだが…。
 この動物でありながら、二足歩行をして、言語を操る動物…それは正に人間のことだ。つまりこれは動物に模した人間の物語なんだろう。この結論は、このように遠回りしないでもわかることだが。ちなみにこの結論は単行本22巻までを読んでの考えである。

ぼのぼの (22) (Bamboo comics)

ぼのぼの (22) (Bamboo comics)

*1:漫画に登場させるがゆえに言語の使用、二足歩行になる、というのが正解なんだろうけど…。