『007 スカイフォール』

『007 スカイフォール』を観た。

カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』を観ておらず、ダニエル=クレイグ主演の007は初めて見る。
『ドラゴン・タトゥーの女』でダニエル=クレイグが非常に格好良かったので楽しみにしていた。
007の思い出といえば友人の家でNintendo64ゴールデンアイ 007」をよくプレイしたなという思い出、そしてテレビで特集された過去の007シリーズを延々と半ば飽きながら観た事だろうか。


ADELE - Skyfall (Official video HD) 【「This is The end」で始まる歌詞が不穏な空気とあいまってDoors「The end」を連想した】

冒頭、アデルの「スカイフォール」と共に始まるOPは非常に格好良い、しかし悲しいかな、『ドラゴン・タトゥーの女』のOPに比較してしまうのが悲しい。
本作が面白いのは「今の時代にスパイなんて必要あるの、スパイ活動なんて時代遅れじゃないの。ネットとか技術で充分でしょ、ロートルは御役御免だよ」という問いがある事。007の上司Mは引退勧告されているし、007も酒とドラッグで身体はボロボロ、現役復帰の為のテストも落第点をマーク。一方、味方Qはニキビ面の若造で「才能あれば若さ関係なくね?」、敵のボスも「ワンクリックで世界はどうとでも操れる」「走り回って殴ったりするの疲れる」とぼやく。
しかしそんな事になれば007シリーズが成り立たなくなってしまうよと007はQの指示に「お前がやってみろ」とぼやきながら身体を酷使して戦う。引退勧告された上司Mも審問されながら「毒には毒が必要だ」と言い切る。
そして最後には電子機器や武器がない僻地で猟銃とナイフで戦うという状態に。
本作では、果たして007が必要なのかという問いに対して、007っていうエンターテイメント必要でしょう?というメタ視点込みの回答を用意しているのだった。

途中、なかだるみもあったような気がするが楽しめました。エンドクレジットには英字のなか「長崎県軍艦島」という日本語表記が現れ観客の感嘆の声が聴かれました。確かにそういえばそんな風景がありました。そこより基本的に上海のネオンの描き方が幻想的で素晴らしいです。

007/スカイフォール オリジナル・サウンドトラック

007/スカイフォール オリジナル・サウンドトラック