本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)監督作品『モスラ対ゴジラ』を観た。
東宝三大怪獣と言えばゴジラ、ラドン、モスラが挙げられる*1。そのモスラとゴジラの戦いが描かれるのが本作である。
本作は絵になるシーンが多く出来が良い。ある映画を思い返した時、一つのシーンが頭に浮かび更に印象付けられ重ねられていく。本作では遠景からゴジラが四日市市コンビナートに上陸するシーン、モスラの卵を前にしたゴジラ、幼虫のモスラがゴジラに糸を吹きつけるシーンが印象に残る。
台風の通過後、干拓地が高潮の被害を受ける。新聞記者の男性とカメラマンの女性はそこで奇妙な物体を見つける。奇妙な物体は検査の結果、放射能が検出される。一方、海岸では巨大な卵が発見される。卵は漁業から興行師が買い上げており、見世物にして儲けようと画策していた。そんななか新聞記者、カメラマン、博士の前に小美人が姿を現す*2。卵はインファント島から流れたものでありモスラの卵だったのだ。興行師からモスラの卵を取り返そうとするも上手くいかない。諦めた小美人はモスラと共にインファント島へ帰ってしまう。
ゴジラが干拓地から出現する。奇妙な物体はゴジラの鱗だったのだ。ゴジラは四日市市コンビナートを破壊する。為す術も無い状況に新聞記者や博士はモスラに助けを要請する。しかしインファント島の人々から断られてしまう*3。それでもカメラマンは言う。自己中心的な人々だけでは無いのだと。説得を前に寿命無きモスラは日本に飛び立つのだった。
ゴジラはモスラの卵に向かっていた。そんななか興行師たちは仲間割れ、ホテル諸共ゴジラに破壊されてしまう*4。そこへモスラが飛来、ゴジラに善戦するも最後は卵を守るように死ぬ*5。その後ゴジラは逃げ遅れた人々が居る島へ向かう。小美人の祈りにより卵が孵化、双子のモスラが生まれる。双子のモスラは島でゴジラを撹乱、ゴジラを糸で絡め取って再起不能にさせるのだった。
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