2023年4月30日/ECM・三島由紀夫・スタートレック

外出の休憩がてら喫茶店に寄り、同店で販売していた稲岡邦彌『新版 ECMの真実』を購入して読む。冒頭のECMオーナーのマンフレート=アイヒャーに関する文章を読んでいたところ、店主から村上春樹のエッセイ広告も載っているという話があった。確認したところ、村上春樹の他、津島佑子、村上龍等のものもあった。その他にもECMに関わった人々の証言の中に短いながらもニック=ペルチュのものがあった。本書を1時間程パラパラと捲っただけだが充実した時間になった。


平野啓一郎「三島由紀夫論」を購入して目次と序論を読む。平野啓一郎が構想から実現までに二十余年が掛かった大著になり、登録している平野のメールレターを読んでいた限り、長らく本書の準備をしていた印象がある(平野のメールレターの冒頭のエッセイ調の挨拶文は割と楽しみにしている)。序論によれば、これまで発表した各論を本書にまとめるにあたって手を加えているという。私は平野の小説以外の作品に熱心ではないが、エッセイ集『モノローグ』に収録された「『英霊の声』論」は読んだ記憶がある。久しぶりに平野のまとまった文章を読むと明晰でありながら平易であり、これから読むのが楽しみである。問題は私が三島由紀夫の『金閣寺』しか読んでいないことである。これを機にまず平野啓一郎の『「かっこいい」とは何か』や三島由紀夫作品を読むことにした。


スタートレックをこれまで観たことがないと思い、J=J=エイブラムス『スター・トレック』(2009年)を観た。何でもありの娯楽作品で非常に面白く、ようやくバルカン人のスポックについてまとまった理解を得た。