2019年10月の音楽

今月は未聴の音楽を聴いた。

高橋悠治『モンポウ 沈黙の音楽』

Mompou: Música Callada

Mompou: Música Callada

  • 高橋悠治
  • クラシック
  • ¥1800
スペインはカタルーニャの作曲家であるフェデリコ=モンポウの後期のピアノ曲集。
Wikipediaによれば、印象主義音楽の影響を受けており、クロード=ドビュッシーの後継者と言われたとのこと。また、実証的では無いが、エリック=サティの影響があると指摘する人もいるらしい。
私はモンポウについては本作を聴くまで全く知らなかった。初めて聴いた際はサティの曲のようだという印象を抱いたが、高橋悠治のサティの演奏と比較すると、サティの楽曲が感情を省みて表現しているとするならば、モンポウの楽曲は現在進行形の不安定な感情を表現しているように思える。


FINAL SPANK HAPPY『mint exorcist』

夏の天才

夏の天才


BOSS THE NKとODによるFINAL SPANK HAPPYの新譜。かなり快楽度が高いポップスである。
実はSPANK HAPPYの過去の楽曲はラジオや小田朋美のカバー曲でしか聴いた事は無い。そのため、比較して聴くということができない。
M-1の「NICE CUT」でODの「~じゃないすか」という口調が「ナイスカット」に掛かっていることを知る。
また、M-1「NICE CUT」、M-3「雨降りテクノ」、M-12「mint exorcist」でODやBOSS THE NKの語りが割と好きである。気散じが紛れる効能があると思う。
上記の動画のM-7「エイリアンセックスフレンド」では琴と思われる和風な弦楽器がリズムの裏で鳴る気持ち良さが最高である。